2017 Fiscal Year Annual Research Report
possibility of improvement of ToM disability and change of brain functional image by rework program for depression
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26461755
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山本 眞弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (80423937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 富基美 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (10347586)
小瀬 朝海 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10405425) [Withdrawn]
高橋 隼 和歌山県立医科大学, 医学部, その他 (10508021)
金桶 吉起 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20280589)
篠崎 和弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (40215984)
大沢 恭子 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (50612107)
山田 信一 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70549716)
鵜飼 聡 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (80324763)
坂本 友香 和歌山県立医科大学, 医学部, その他 (90423938)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | うつ病 / リワークプログラム / 復職継続 / 減薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
うつ病患者の復職に向けて行われるリワークプログラムによる復職継続率や、リワーク前後の向精神薬の使用量変化について検討した。 和歌山県立医科大学附属病院でのうつ病リワークプログラムに参加した32名について、リワークプログラムの修了基準を満たした修了群22名と、中断した中断群10名に分けて、復職率、復職継続率、抗うつ薬やベンゾジアゼピン系薬剤の処方量変化について調査を行った。修了群22名中のうち20名が復職し、18名が6ヶ月後にも就労を継続し、中断群10名では5名が復職し、3名が6ヶ月後にも就労を継続していおり、リワークプログラム利用者は有意に復職継続率が高かった。 また、向精神薬の使用量については、リワーク開始時、リワーク終了直後、リワーク終了から半年後の3時点において調査を行った。抗うつ薬使用量については修了群、中断群ともリワーク開始時、リワーク終了直後、リワーク終了から半年後のいずれの時点においても有意な変化は認められなかった。ベンゾジアゼピン系薬剤使用量については、リワーク開始時において修了群が有意に多かった。修了群はリワーク利用期間中にベンゾジアゼピン系薬剤使用量が有意に減少したことで、リワーク終了直後には両群のベンゾジアゼピン系薬剤使用量は同等となった。リワーク終了から半年後には、中断群で使用量が増える傾向が見られた。 リワークプログラムはうつ病患者の復職継続に効果的であり、心理・社会的治療を重点的に行うことでベンゾジアゼピン系薬剤の使用量を減らす手段にもなりうることが示された。
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Research Products
(3 results)