2015 Fiscal Year Research-status Report
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26461775
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
早川 徳香 南山大学, 総合政策学部, 准教授 (20410756)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 摂食障害 / 神経性無食欲症 / 前向きコホート研究 / 大学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成23年度~25年度にかけて大学1-2年次生12971名を対象に摂食障害に関する前向きコホート研究を実施し、のべ7418名が調査に参加した(回収率57.2%)。 うち、新入生4552名を解析対象とした横断研究では、EAT-26得点が20点以上で摂食障害のハイリスク群と考えられる対象者は全体3.6%、男性2.2%、女性4.4%であった。EAT-26高得点者には中等度異常の低体重者(BDI<17.0)は少なく、normal~overweightの占める割合が高かった。EAT-26得点に拘わらず、低体重者は女性に多く、overweightは男性に多い。この傾向はEAT-26高得点群で強くなった。また、男女別にEAT-26を因子分析を行った結果、因子構造に男女差のあることが示唆された。食行動異常が男性では女性にくらべてより行動面に現れる(摂食制限や嘔吐)一方、女性では男性にくらべてよりやせ願望や肥満恐怖といった観念面に現れる傾向にあるのかもしれない。したがって、摂食行動の異常の現れ方は従来臨床経験的に指摘されてきたように男女差があり、診断あるいは介入時に留意すべきと考えられた。 なお、縦断研究では325名を解析対象とした。2年次生時の摂食障害発症を予測する因子は入学時の摂食障害の存在と抑うつ状態であった。摂食障害に関しては大学入学時でのスクリーニングでは遅く、さらに早い時点での介入が必要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
公刊が遅れているが、 データ収集はおおむね予定のサイズが得られた。 最終年度にデータ解析と公刊を中止に進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は国内ならびに国際学会での報告、論文発表を中心に進めていく。 EAT-26因子構造の検討、また、EAT-26因子構造の下位尺度と自閉スペクトラム傾向や気質などとの関連を考察していく予定である。
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Causes of Carryover |
その他の競争的研究資金を取得できたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究で得られた結果を大学保健に還元するため、摂食障害に関するリーフレットの作成代金、論文の公刊に伴う費用(翻訳校正料、投稿料)や学会発表での旅費に使用する予定である。
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