2016 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of screening method for early hepatocellular carcinoma using novel MR transporter imaging using Gd-EOB-DTPA
Project/Area Number |
26461819
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小林 聡 金沢大学, 保健学系, 教授 (30313638)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 肝細胞癌 / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は臨床例および動物モデルを用いGd-EOB-DTPA(EOB)の肝細胞取り込み不良のメカニズムを解明し、イメージング手技を最適化することによりEOB造影MRIを肝癌ハイリスク群における鋭敏な早期肝癌スクリーニング検査として確立し、肝癌の早期発見・早期治療を実現し死亡者数の減少を目指すことである。 本年度は臨床例のEOB造影MRI画像を用いEOB取り込み不良例における超遅延相(SDP)画像撮像の有用性の検討を行った。 具体的にはEOB造影MRI肝細胞相(HBP)で肝実質/血管コントラスト不良症例でEOB投与60分後以降にSDPの撮像が可能であった76例を対象に、HBP、SDPそれぞれで門脈臍部および肝部下大静脈に置いたROIの信号値と近接する肝実質のROIの信号値の比を平均したものをhepatic vascular/parenchymal enhancement ratio (HER)とし、Child-Pugh(CP)分類ごとに比較した。その結果、肝実質/血管コントラスト不良症例のHERはHBPで0.88±0.16、SDPで0.64±0.16。コントロール例のHERはHBPで0.54±0.08、SDPで0.39±0.06。肝実質/血管コントラスト不良症例のうちCP-A(n=27)、CP-B(n=47)、CP-C(n=2)のHBP,SDPのHERはそれぞれ0.83±0.14, 0.60±0.13、0.90±0.16, 0.65±0.16、1.03±0.16, 0.99±0.19でありCP-CのHBP,SDPの組み合わせ以外は全て有意差を認めた。したがってHBPにおける肝実質/血管コントラスト不良症例のうちCP-A,B例ではSDP撮像でコントラストの改善を認めるがCP-C群では画像改善は期待できないことが判明した。
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Research Products
(3 results)