2014 Fiscal Year Research-status Report
Diffusion kurtosis imagingを用いた2型糖尿病発症予測
Project/Area Number |
26461820
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
野田 佳史 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (60643020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼松 雅之 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (40252134)
五島 聡 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (90402205)
近藤 浩史 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (20324311)
渡邊 春夫 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (30456529)
棚橋 裕吉 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (40724563) [Withdrawn]
河合 信行 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (20724561)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 拡散尖度画像 / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで膵悪性腫瘍、膵炎患者等を除く、計102例を対象にDiffusion kurtosis imaging(拡散尖度画像)の撮像を終えた。全症例において、拡散尖度画像から得られるK値の測定が可能であり、膵頭部、体部、尾部の3箇所でそれぞれK値を測定し、これらを平均したものを膵実質のK値とした。最大で過去3回分のHbA1c値を平均し、アメリカ糖尿病学会の診断基準に照らし合わせ、被験者を正常群、境界群、糖尿病群の3群に分類した。各群におけるK値とその他、ADC値をはじめとするルーチン撮像された膵MRIの各シーケンスにおける信号値を比較検討した。 T1強調画像、ADC値、K値はいずれも糖尿病群において正常群よりも信号値に統計学的に有意な差が証明された。ROC解析の結果より糖尿病群の検出能についてはK値が、他の信号値よりも有意に髙い診断能を有することが証明された。これからこれらのデータをまとめ、報告準備を行っていく予定である。 これまで、拡散尖度画像の臨床応用は頭頸部領域、前立腺については報告があるが、上腹部実質臓器における報告例はなく、結果を公表できれば、この領域における拡散尖度画像の臨床応用も発展する可能性がある。また、これまで糖尿病と画像診断を結びつけた報告も見られず、既知の糖尿病患者における膵実質の病理学的変化を画像上の信号変化にて捕らえる可能性があることは臨床的に重要な意義があると思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ収集は概ね終了しており、報告準備に取りかかっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今まで得られたデータを解析し、論文作成を行う。 また、膵実質の病理学的サンプルが得られれば、islet amyloid polypeptide(IAPP)や線維化等を評価するために各種染色を施し、病理学的所見との相関も検討する。
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Causes of Carryover |
研究は順調に進行しているが、50万を超えるような高額物品の購入がなかったためと思われる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ保管用ハードディスクの購入を行っていないため、データ保管用デバイス購入等に充当する。
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Research Products
(2 results)