2016 Fiscal Year Research-status Report
MRI分子イメージングによる分子標的薬における反応性の早期評価と肝機能の可視化
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26461844
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
松島 秀 愛知県がんセンター(研究所), 分子腫瘍学部, 研究員 (70444297)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 癌 / 早期治療効果判定 / 分子画像 / 細胞密度画像 / 磁気共鳴 / 磁化移動効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,臨床用高磁場MRIを用いた「細胞密度イメージング」および「肝機能イメージング」を臨床応用し, 分子標的薬における反応性の早期評価および手術支援肝機能画像の開発を行うことである。本年度は細胞密度イメージングによる分子標的薬における反応性の早期評価を実施した。 【具体的内容】細胞密度イメージングは磁化移動効果を利用したEquivalent cross-relaxation rate imaging(ECRI)を用いた。対象は初回治療として血管新生阻害薬であるベバシズマブ治療を施行した7例の大腸癌肝転移症例である。治療開始前と開始2週間後にECRIを実施し, 腫瘍のサイズおよびECR値を計測した。治療効果判定はRECIST ver.1.1に基づき8週間後のCTにより実施し, 分子標的薬における反応性の早期評価を行った。RECIST ver.1.1による治療効果判定は8週間後のCT 検査時に腫瘍サイズが30%以上縮小したresponders group 4例, 30%未満のnon-responders group 3例であった。治療開始前と開始2週間後の腫瘍サイズは全ての症例で変化は見られなかった。治療開始前における腫瘍のECR値はresponders groupで有意に高値を示した(p=0.01)。また, responders groupにおける治療開始2週間後のECR値は有意に低下した(p=0.04)。 【意義】ECRIは分子標的薬における腫瘍細胞の壊死を早期に検出し, 分子標的薬における反応性の早期評価に有用な手法である。 【重要性】本研究は分子標的薬における反応性の早期評価に細胞密度イメージングが新たな手法となりうることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた細胞密度イメージングの臨床応用を実行した。ECRIは腫瘍サイズが変化する以前に分子標的薬における腫瘍細胞の壊死を早期検出し, 分子標的薬における反応性の早期評価に有用な新たな手法であるという成果を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに開発した細胞密度イメージングを用い, 分子標的薬における反応性の早期評価を継続する。反応性の早期評価法として,ECR値のみならず腫瘍組織の不均一性の変化を検出できるパラメータを開発する。
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Causes of Carryover |
論文校正料が予定よりも安価であった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度、論文校正料および論文掲載費として使用する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Intraarterial Therapy Using Micellar Nanoparticles Incorporating SN-38 in a Rabbit Liver Tumor Model.2017
Author(s)
Nishiofuku H, Tanaka T, Fukuoka Y, Sato T, Masada T, Tatsumoto S, Sho M, Yamato I, Yasuda S, Matsushima S, Takano M, Ohbayashi C, Kichikawa K.
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Journal Title
J Vasc Interv Radiol
Volume: 28(3)
Pages: 457-464
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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