2016 Fiscal Year Research-status Report
アミロイド変性症(AD,FAP)の分子イメージング薬剤EMSBの臨床開発
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26461861
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
冨吉 勝美 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (60188802)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ラジオアイソトープ / SPECT / 125I / 123I / EISB / EMSB / アミロイド / 動物実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度以前において、125I-EISBの標識率90%以上と放射化学的純度95%を精製分離した。正常マウスとアミロイド負荷マウスにそれぞれ1MBq約0.1mlを尾静脈より投与し、経時的に体内分布を測定した。体内分布から125I-EISBの有効性が確認された。さらに動物ののSPECT画像を得る目的で、123Iを同様に標識合成し、マウスとラットに投与、経時的な体内分布の画像を取得した。 平成28年度では、123I標識の標識率を高め、SPECT/CT画像により薬剤EISBの有効性を確かめ、アミロイド診断薬剤として臨床応用する予定であったが、平成28年4月の熊本地震により、アイソトープ総合施設の被災で、閉鎖になりRI標識合成および動物実験が平成29年5月まで実験が一切できない状態である。標識合成については、臨時に黒髪RIセンターで、必要器具類を持ち込み実験を行った。 上記の理由でほとんどの実験ができなかった。臨時の黒髪RIセンターでの実験は、不十分な実験装置、測定装置で合成技術を伝授するのみで、新しい結果は得られていない。アイソトープ総合施設が29年5月から使用予定であるので、再スタートする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成28年4月から、熊本地震によりアイソトープ総合施設の被災で、閉鎖になりRI標識合成および動物実験が平成29年5月まで実験が一切できない状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初28年度の計画を平成29年度において、28年度計画を実施し、123I標識の標識率を高め、SPECT/CT画像により薬剤EISBの有効性を確かめ、アミロイド診断薬剤として臨床応用する予定である。
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Causes of Carryover |
平成28年4月の熊本地震により、アイソトープ総合施設の被災で、ほぼ1年閉鎖になりRI標識合成および動物実験が平成29年4月まで実験が一切できない状態であった。標識合成については、臨時に黒髪RIセンターで、必要器具類を持ち込み実験を行った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初28年度の計画を平成29年度において、28年度計画を実施し、123I標識の標識率を高め、SPECT/CT画像により薬剤EISBの有効性を確かめ、アミロイド診断薬剤として臨床応用する予定である。
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