2015 Fiscal Year Research-status Report
ヒト由来褐色脂肪を用いた新規非アルコール性脂肪肝炎治療法の開発
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26461925
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
佐久間 康成 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10296105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 厚 自治医科大学, 医学部, 講師 (20570378)
安田 是和 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40158001)
上本 伸二 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40252449)
笠原 尚哉 自治医科大学, 医学部, 助教 (50382891)
寺谷 工 自治医科大学, 医学部, 講師 (70373404)
藤本 康弘 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80335281)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 褐色脂肪 / 脂肪肝 / 肥満 |
Outline of Annual Research Achievements |
褐色細胞腫摘出時に採取した周囲脂肪組織を分離培養することによりヒト由来褐色脂肪細胞を入手した。約30%の培養細胞で褐色細胞特異的に発現していることで知られているUCP-1遺伝子陽性細胞が確認され以下のような検討を行ってきた。 ・我々の行っている細胞培養の条件で、これら細胞集団がさらに脂肪、軟骨、骨へも分化することが確認された(=より純化した状況での確認は必要)。このことから、現在我々が入手した細胞集団は、褐色脂肪細胞のなかでも褐色脂肪幹細胞である可能性が考えられた。褐色脂肪幹細胞の存在については諸説あるが、今年のNatureからの発表やこれらUCP-1陽性細胞がCD29陽性であることも確認した。 ・DNAマイクロアレイ解析データから特異性の高い膜抗原の同定。褐色脂肪細胞は未だ特異的な膜抗原が確認されていない。従って、褐色細胞のみを分取可能とする膜抗原の特定を、マイクロアレイ技術により、脂肪由来細胞、骨髄由来細胞、線維芽細胞などの膜抗原に関与する遺伝子発現パターンを解析することにより、褐色細胞特異的な膜抗原の同定を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
DNAマイクロアレイ解析データから特異性の高い膜抗原の同定を行ったが、もともと約30%のUCP-1陽性細胞を含む細胞集団であり、特異的な遺伝子発現パターンを解析することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までのvivo, vitroの研究は、褐色脂肪細胞を約30%含む細胞集団での検討しかおこなえていないのが現状である。 昨年度は褐色脂肪細胞のキャラクターを解析すべく、培養してきた細胞の分化、誘導を進めることや、DNAマイクロアレイ解析などを行ってきた。しかし細胞集団をより純化した状況でなければ今後の解析は困難と思われた。依然褐色脂肪細胞に特異的な表面マーカーは明らかになっていない中、ヒト由来褐色脂肪細胞自体が利用できるという我々の利点をいかすため、UCP-1に結合するアプタマーを入手しこれをGFPと結合させ本細胞のみを純化するか、レーザーマイクロダイセクションでUCP-1陽性細胞を選択的に抽出し、gene-tipにかけるなど行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
現在までの研究結果から、UCP-1陽性細胞を特異的に抽出する必要があると考えている。このため細胞内のUCP-1に結合するアプタマーを用いこれをGFPでラベリングすることによってFACSでUCP-1陽性細胞のみを取り出してくる必要がある。 さらにレーザーマイクロダイセクションでUCP-1陽性細胞のみを抽出し、これをgene-tipにかける予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
UCP-1に結合するアプタマーの入手費用ならびにその後に行うFACS解析費用。 レーザーマイクロダイセクションおよびgene-tip費用などである。
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Research Products
(2 results)