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2015 Fiscal Year Research-status Report

肝様腺癌に対する新規抗体を用いた治療戦略

Research Project

Project/Area Number 26461983
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

高橋 伸育  宮崎大学, 医学部, 助教 (20404436)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 豊嶋 典世 (青山典世)  宮崎大学, 医学部, 講師 (10468035)
澤口 朗  宮崎大学, 医学部, 教授 (30336292)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords肝様腺癌 / 三次元培養
Outline of Annual Research Achievements

本研究においては十二指腸乳頭部から発生した肝様腺癌細胞株の樹立論文を執筆し受理された(Int J Oncol. 2014 Apr;44(4):1139-45)。続いて、この細胞株と同様に肝様腺癌由来で血清AFPを産生する細胞株FU97とGCIYを入手しRNAの抽出を行った。当研究室では細胞株をコラーゲンゲル内で三次元培養する実験を試みており、すでに膵癌の細胞株では三次元培養を確立し、光顕・電顕的解析を行っている。コラーゲンゲル内で三次元培養されたサンプルは、パラフィン包埋する脱水操作によってサンプルが縮小するため、通常のHE染色を行うことが困難であったが、樹脂包埋されたサンプルをトルイジンブルー染色することで光顕による観察が可能となった。本研究で着目するGlypican-3(GPC3)は細胞膜上に発現する蛋白でグリコシルフォスファチジルイノシトール(GPI)アンカーにより細胞膜に結合することが明らかになっている。近年、この遺伝子が胎児期の肝臓と肝細胞癌に発現することが報告され、AFPと同様の肝細胞癌マーカーとしての有用性が期待されている。この新規抗体を三次元培養された肝様腺癌細胞株に応用することで、動物実験前の予備実験として効果を図ることができると考えている。今後は、あらかじめGPC3の発現を制御させた細胞株をコラーゲンゲル内で三次元培養してコントロール株と比較する、または同様の条件で三次元培養した状態でRNAiの手法を用いてGPC3発現を低下させ、三次元的な発育が制御されるのか否かを検証する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

肝様腺癌の樹立論文を作成し、その細胞株を用いて実験を開始した。また同様にAFPを産生する細胞株FU97とGCIYを購入した。まず三次元培養を行う手法を確立するため、使い慣れている膵癌細胞株SUIT-58を用いて実験を開始した。肉眼的に観察できるレベルの細胞塊を形成するための条件の設定がなかなか確立できず、次に予定していた実験に進むことができなかった。現時点では動物実験に相当するレベルではないものの、肉眼的に確認できるサイズの細胞塊を作成することができるようになり、光顕、電顕での評価を行っているところである。

Strategy for Future Research Activity

三次元培養を行う手法についてはほぼ確立しており、肝様腺癌の細胞株に対しても同様の主義を行う予定である。順調に細胞塊が形成されればRNAを抽出してGPC3の発現を確認した後にRNAiの手法をもちいてGPC3の発現抑制を行う予定である。抑制が確認されれば、増殖速度、光顕、電顕レベルでの形態変化を検討し、最終的に動物実験を行う予定である。

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Published: 2017-01-06  

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