2014 Fiscal Year Research-status Report
腫瘍局所におけるIL23/Th17 pathway制御による新規分子標的の開発
Project/Area Number |
26461993
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
飯田 武 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (30453187)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中森 幹人 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (10322372)
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
岡田 健一 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (50407988)
勝田 将裕 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (50464673)
谷 眞至 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (60236677) [Withdrawn]
尾島 敏康 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60448785)
中村 公紀 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (80364090)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | IL-17 / IL-23 / 胃癌 / 食道癌 / 腫瘍微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
腫瘍微小環境における免疫ならびに, 炎症性サイトカインの動態を検証. 胃癌腫瘍組織, 正常組織5mm角よりRNeasy Mini Kitにてtotal RNAを抽出し,Reverse Transcription system(Promega)にてcDNAを合成した.primer,hybridization probeおよび検量線用人工RNAを作成し,LightCycler (Roche Diagnostics)を用いて,real time RT-PCRを行い,IL-17, IL-21, IL-23, GAPDHのmRNAを人工RNAを標準としてコピー数で定量した.定量値はGAPDH mRNAとの発現比にて解析した.胃癌腫瘍組織においてIL-17,IL-23,IL-6 mRNAは正常粘膜組より有意に高発現であった.腫瘍組織におけるIL-17 mRNAの発現はIL-23 mRNAの発現と強い相関を認めた.腫瘍組織におけるIL-17, IL-23 mRNAの発現は好中球高浸潤群において有意に高かった. 胃癌組織のホルマリン固定, パラフィン包埋標本を使用し, 酵素抗体法および蛍光色素抗法にてIL-17, IL-21を染色. 正常胃粘膜においてIL-17およびIL-21陽性細胞はリンパ球にわずかにそれらの陽性像を認めるのに対し, 胃癌腫瘍組織においては癌細胞周囲の間質に浸潤する多数のリンパ球に陽性像を認めた.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒト胃癌腫瘍局所において, IL-23の発現のみならず, IL-6,IL-21,IL-17等様々な炎症性サイトカインが複合的に腫瘍微小環境を形成している. このため, 当初予定していたIL-23, IL-17の関連のみならず, 代表的な炎症性サイトカインである, IL-6のヒト胃癌腫瘍局所における発現を追加測定, 検討したため.
|
Strategy for Future Research Activity |
腫瘍微小環境における, IL-23, IL-17の発現のみならず, IL-6,IL-21,IL-17などの他の様々な炎症性サイトカインの複合的, 網羅的な測定ならびに相関関係の解析, 検討を行う必要がある.
|
Research Products
(2 results)