2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26462027
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
勝又 健次 東京医科大学, 医学部, 教授 (10214347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 哲央 東京医科大学, 医学部, 講師 (00424531)
砂村 眞琴 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (10201584)
杉本 昌弘 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (30458963)
土田 明彦 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (50207396)
久田 将之 東京医科大学, 医学部, 講師 (50385100) [Withdrawn]
粕谷 和彦 東京医科大学, 医学部, 准教授 (80307313)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 大腸癌 / 大腸腺腫 / 診断 / 唾液 / 尿 / 血清 / スクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
大腸癌及び大腸腺腫のスクリーニングとして便鮮血陽性反応に替わる好感度の手段として唾液、尿、血清を用いてメタボロームを解析した。ポリアミン類の測定はLC-QqQMSを用いて、その他の代謝産物はCE-T0fMSを用いて測定した。対照群の日内変動および日々変動に関しても検討を行った。 そのうえで大腸癌に関しては尿において唾液より代謝産物を安定した状況で測定できた。スクリーニングとしては尿も唾液同様に非侵襲的であり、有効な検査であると結論し、第一報として発表する。その代謝産物としてはN1-acetylspermineが有力である。大腸癌の尿、唾液、血清に関しては約250例の大腸癌患者に対して解析が行われている。いずれにおいても特異な代謝産物を同定できており、来春に結果を発表および論文化する予定である。 また大腸腺腫に関しては約70例に解析を唾液及び血清で行っている。中間解析では腺腫の存在を推測する代謝産物が幾つか特定できており、特異度を現在解析中である。これらの結果は便鮮血反応より簡便で特異度が高く有用であるが、検査期間及びコストに関しての課題は残る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大腸癌及び大腸腺腫のスクリーニングとして唾液、尿、血清を用いてメタボロームを解析した。 大腸癌に関しては尿において唾液より代謝産物を安定した状況で測定できた。168例の患者に対する結果を国際外科学会日本支部会で6月17日に発表する予定であり、同時に論文化を進めている。 大腸癌の尿、唾液、血清に関しては約250例の大腸がん患者に対して解析が行われており、来春に国際学会で報告の予定であり、論文化を準備している。 また大腸腺腫に関しても約70例に解析を唾液及び血清で行っている。中間解析では腺腫の存在を推測する代謝産物が幾つか特定できており、特異度を現在解析中であり、いずれも目的を達成しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
癌の存在を極めて高率に特定できるが、各種癌特有な物質であるかの検討が必要となってくる
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Causes of Carryover |
研究用の検体の回収と解析に時間を要して年度内に結果を出せなかったため、次年度に繰り越しとなる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主に海外発表の旅費と論文に関する費用として使用する予定
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Research Products
(1 results)