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2014 Fiscal Year Research-status Report

難治性硬膜動静脈瘻に対する新たな治療:ベバシズマブの治療効果の解明

Research Project

Project/Area Number 26462152
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

秋岡 直樹  富山大学, 大学病院, 助教 (70422631)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 黒田 敏  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (10301904)
桑山 直也  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (30178157)
柏崎 大奈  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (50374484)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords脳血管障害学 / 硬膜動静脈瘻 / ベバシズマブ
Outline of Annual Research Achievements

硬膜動静脈瘻の病態を解明する第一ステップとして、横-S状静脈洞硬膜動静脈瘻を有する患者における静脈洞の逆行性パターンと臨床症状との相関を多変量解析にて検討した。横-S状静脈洞硬膜動静脈瘻42例について検討を行なった結果、頭蓋内出血は皮質静脈逆流, 静脈性梗塞はisolated sinus, 認知機能障害は上矢状静脈洞の逆行性灌流, 運動失調は直静脈洞の逆行性灌流と有意な相関が認められた。すなわち、逆行性灌流の流出パターンによって臨床像に違いが生じることが統計学的に明らかとなった。これらの結果は、第43回日本脳卒中の外科学会学術集会(STROKE2014)にて発表し、現在論文執筆中である。
また、磁化率変化を強調したMRIの撮像法であるSWI (susceptibility-weighted imaging)を用いて、硬膜動静脈瘻における定量評価の有用性の検討を行なった。横-S状静脈洞硬膜動静脈瘻13例において、拡張した静脈を示すSWI低信号域が大脳半球全体に占める割合は、コントロール群よりも有意に高値であり、硬膜動静脈瘻患者のなかでも脳血管撮影上の静脈鬱滞が強い症例において著明に高値であった。この結果は、第30回NPO法人日本脳神経血管内治療学会学術総会にて発表し、現在論文執筆中である。
さらに、硬膜動静脈瘻の動物モデルを確立するために、0.2 mm以下の細径のスプリングコイルを作成して、マウスの総頚動脈に装着することで慢性脳虚血モデル(15体)を作成した。一ヶ月間にわたって大脳皮質における脳血流量の変化を確認したのち、組織学的に海馬CA1領域の神経細胞に選択的脱落が生じること、脳梁白質のミエリンに変性が生じることを確認している。次年度は硬膜動静脈瘻の動物モデルを確立してベバシズマブの効果を検証する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

臨床データの解析に予想以上の時間を要した。
膜動静脈瘻の動物モデルが高い再現性で確立し次第、本研究の主目的を達成する予定である。

Strategy for Future Research Activity

硬膜動静脈瘻動物モデルの疾患再現性の検証を行う。その後は当初の予定どおり、ベバシズマブの静脈投与および局所投与群とコントロール群の比較を行い、新生血管阻害効果の評価を行う。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 横-S状静脈洞硬膜動静脈瘻における静脈鬱滞の定量評価:SWIによる検討.2014

    • Author(s)
      秋岡直樹, 柏崎大奈, 桑山直也, 野口 京, 黒田 敏.
    • Organizer
      第30回NPO法人日本脳神経血管内治療学会学術総会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
    • Year and Date
      2014-12-04 – 2014-12-06

URL: 

Published: 2016-05-27  

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