2016 Fiscal Year Research-status Report
可変型遺伝子トラップ法を用いた骨軟骨代謝に関与する新規遺伝子群の機能解析
Project/Area Number |
26462305
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
黒木 修司 宮崎大学, 医学部, 医員 (40418843)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
帖佐 悦男 宮崎大学, 医学部, 教授 (00236837)
関本 朝久 宮崎大学, 医学部, 講師 (60305000)
荒木 正健 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 准教授 (80271609)
荒木 喜美 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (90211705)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 骨代謝スクリーニング / 可変型遺伝子トラップ法 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在我々は、「可変型遺伝子トラップ法」により樹立した変異マウス系統を用い、骨粗鬆症などのロコモティブシンドロームの病因/病態解明のために、骨・軟骨に異常をきたすノックアウトマウスのスクリーニングを行い、明らかな骨・軟骨表現型異常を呈するマウスラインの解析を行っている。我々はそれらのトラップクローンデータをEGTCデータベース(Database for the Exchangeable GeneTrap Clones,http://egtc.jp)に公開している。 EGTCデータベースを活用し1次スクリーニングを施行した結果、これまで60の候補遺伝子についてトラップクローンマウスを作製し、スクリーニングを施行したところ、45のトラップクローンマウスに何らかの骨軟骨表現型異常を認めている。骨表現型がトラップした遺伝子の直接的な作用か二次的な作用かスクリーニング解析のみでは不明のため、施行したスクリーニングにて有意な表現型を示したマウスラインについては、in vivo / in vitroでさらに詳細なマウスラインの解析を行っている。同時に今後も随時新規候補遺伝子のスクリーニングを進める予定である。また、更に効率的な骨・軟骨表現型に異常を認めるノックアウトマウススクリーニング手法の開発のために、これまでのスクリーニング条件と骨表現型の相関を考察しており、今後のスクリーニングに活用して行く予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・共同研究している熊本大学生命資源研究支援センターと一緒に、骨軟骨代謝に大きな影響を与えると予想されるラインを選別し、スクリーニングを施行し、変形性関節症や骨粗鬆症などのロコモティブシンドロームの原因となり得る候補遺伝子を絞り込む。さらに著明な表現型が認められるラインはin vivo / in vitroの詳細な解析を行い、トラップされた遺伝子群の骨軟骨代謝に関する詳細な機能解析を進めている。 ・これまで新たに骨代謝に関与すると思われる4遺伝子をトラップしたマウスラインにおいて詳細な解析を行い、それぞれの進捗状況を学会にて報告している
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Strategy for Future Research Activity |
今後も引き続き、共同研究している熊本大学生命資源研究支援センターと骨代謝に関する新規遺伝子探索のためのスクリーニングを進めていく。スクリーニングにおいて有意な表現家を示すマウスラインについては、さらに骨形態計測・骨力学試験・遺伝子発現・組織学的評価を行い、詳細な表現型の解析を進め、学会・論文などで発表していく予定である。
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Causes of Carryover |
予定している通りにスクリーニングは進捗しているが、論文作成などに時間を要し、詳細なマウスライン解析まで研究を進められなかったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
現在のスクリーニング結果を解析し、詳細なマウスライン解析を進める
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