2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26462586
|
Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
小川 洋 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70264554)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
錫谷 達夫 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40196895)
石岡 賢 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (50305356)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 上咽頭細菌叢 / マイクロバイオーム解析 / 上咽頭常在菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
「粘膜免疫のあり方を腸内細菌叢が決定し、自己免疫疾患やアレルギー疾患の頻度に影響を及ぼす作用はリンパ組織が豊富な鼻腔~咽頭でも起こり得るものではないだろうか? 」このような仮説のもとに、花粉症やアレルギー性鼻炎の背景を明らかにするうえで、腸内細菌叢同様、上咽頭の細菌叢も検討すべきであると考え本研究を計画し、福島県立医科大学・会津医療センター・耳鼻咽喉科学講座と微生物学講座が共同研究として、ⅰ)正常人の上咽頭常在菌叢のデータベース作り、ⅱ)様々なアレルギー疾患や繰り返す感染症などと常在菌叢の関係を一部、腸内菌叢とも比較しながら総合的に解析する計画をたてた。 研究初年度はできるだけ鼻腔の菌の混入のない検体を採取する方法(あらかじめ鼻腔内に無菌的なチューブを挿入し、チューブ内を経由して上咽頭の粘膜に到達する方法)で、研究参加に同意の得られた、全身麻酔下で耳鼻咽喉科領域の手術を行った患者における上咽頭からスメアの採取を行った。本年は20名の患者を得ることができ、スメア採取を行うことができた。これらの検体は会津医療センター内で冷凍保存し、福島医大微生物学講座に移送しマイクロバイオーム解析を行う予定である。この移送の際に使用する保冷バックおよび保冷材の整備も完了した。微生物学講座ではマイクロバイオーム解析を行う準備が整い、これらの検体を解析できる体制が完備された。また、検体採取時のチューブ挿入前に鼻腔内の鼻汁好酸球の検索を行い、好酸球の存在の有無についての検索を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マイクロバイオーム解析をする体制を整え、検体も採取したが、まだマイクロバイオーム解析を施行できておらず、やや遅れていると評価した。患者のプロフィール情報(性別、年齢、職業、BMI、喫煙歴、飲酒歴、現病歴、既往歴)は収集済みでありデータベース構築中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在冷凍保存してある26年度に採取した検体のバイオーム解析を早急に行い、患者個々のプロフィールに照らし合わせ、上咽頭細菌叢の傾向を把握し、検体を積み重ねることでより具体的な細菌叢の分布傾向を明らかにする。平成27年度も引き続き新たな検体の採取を継続し、少なくとも計画をしていた検体数を確保する。
|
Causes of Carryover |
マイクロバイオーム解析を行わなかったため、本年度に使用を予定していたもっとも費用の掛かる試薬、消耗品購入を行わなかったため、次年度使用額が生じた。当初予定していた検体数は、解析のため必要な数であり、最終的に使用する試薬等消耗品は予定通りの量となるため、三年計画で予定していた検体解析のためにかかる費用は当初予想されていた金額を下回ることはない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度はマイクロバイオーム解析を実施する。さらに新たな検体の採取を継続する。
|