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2014 Fiscal Year Research-status Report

黄斑機能に対する黄斑色素の臨床及び基礎的検討

Research Project

Project/Area Number 26462638
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

小山 泰良  島根大学, 医学部, 助教 (60325058)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大平 明弘  島根大学, 医学部, 教授 (00169054)
海津 幸子  島根大学, 医学部, 助教 (00325052)
谷戸 正樹  島根大学, 医学部, 客員研究員 (30284037)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords加齢黄斑変性 / 黄斑色素 / ルテイン
Outline of Annual Research Achievements

加齢黄斑変性(AMDの進行)は、欧米を初めとした先進国において成人の失明や視力障害の主要原因となっている。高齢化が進む我が国でも増加傾向にあると考えられる。近年、黄斑色素量の減少と加齢黄斑変性との関連が欧米人を中心に報告されており、その重要性が再認識されている。本研究では、加齢黄斑変性における治療後の黄斑色素量変化の検討と、黄斑色素の網膜機能への影響についての基礎的検討を目的とした。
アルビノラット(Sprague-Dawley,雄性,5-6週齢)に50mg/kg body weight のルテイン(21.3%ルテイン,2.4%ゼアキサンチン)あるいは溶媒であるベニバナ油を1日1回、14日間経口投与した。また、何も与えないラットを正常コントロールとし、同一個体で網膜電図がどのように変化するかを調べた。ERG測定後に採血を行い、網膜と水晶体を摘出してルテイン含有量を測定した。体重はルテイン投与群およびベニバナ油投与群で実験期間中のいずれの段階でも有意差は見られなかった。ルテイン投与群、ベニバナ油投与群、正常コントロール群のいずれも投与前と投与1週間目、2週間目でa-wave、b-waveの振幅に統計学的な有意差は見られなかった。しかし、ルテイン投与群では有意差は出なかったものの、投与前に比べて振幅が大きくなる傾向が見られた。一方で、血漿、網膜、水晶体からはルテイン検出されなかったため、ルテイン投与による網膜電図の振幅増大傾向はその他の因子が関与している可能性が高いと考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

動物実験の部分についてはほぼ計画通りに進行しているが、黄斑色素量を測定するための機器が故障したため、ヒトを対照にした実験については遅れている。現在、修理の方法について検討してる。

Strategy for Future Research Activity

動物実験において、ルテイン投与群で網膜電図の振幅増大傾向が見られた。今後はこの現象の原因を明らかにするため,網膜内ロドプシン量の変化や光トランスダクションカスケードに関連する分子群の濃度・活性測定を行う予定である。また、網膜光障害モデルを用いた研究も推進する予定である。
人を対象にした研究については、できるだけ早い時期に黄斑色素量の測定が可能となるように修理の手配を行う予定であるが、時間がかかる場合は他の測定機械のレンタルなどの方法も検討する。

Causes of Carryover

黄斑色素量の測定を行う機械が故障したため、人を対象とした研究が事実上行えなかったため、血清ルテインの測定のための計上した予算が未使用となっている。

Expenditure Plan for Carryover Budget

前年度に行えなかった血清ルテイン測定のために使用する予定である。また、現在黄斑色素量測定機器の修理を行うための方法について検討しているが、国内では簡便な修理しか行えず、本格的な修理を行うには海外から担当者に来てもらう必要がある。修理に時間がかかる場合は、他の測定機器のレンタルも検討しており、このレンタル代に使用する事も検討している。

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Published: 2016-05-27  

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