2016 Fiscal Year Research-status Report
弱視治療年齢の調節麻痺下屈折値を非侵襲的検査で推測するための等高線図を作成する
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26462644
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
森 隆史 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (10381386)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 等価球面屈折値 / 眼軸長 / 角膜曲率半径 / 小児 |
Outline of Annual Research Achievements |
全身疾患の既往から調節麻痺点眼薬を使用できない幼児の屈折値を非侵襲的に推定するため、眼軸長と角膜曲率半径とによる調節麻痺下等価球面屈折値の等高線図を年齢ごとに作製を進めている。 研究計画にのっとり、下記の通りの手順で実施した。1)福島県立医科大学附属病院眼科斜視弱視専門外来に通院している3歳~8歳の幼児で、アトロピン点眼薬を使用した調節麻痺下屈折検査を予定された患児を対象とする。2)受診日の屈折検査と視力検査に合わせて、光学的眼軸長測定装置を用いて眼軸長と角膜曲率半径を測定する。3)検査時の年月齢、調節麻痺下等価球面屈折値と眼軸長および角膜曲率半径のデータを集積する。4)集積したデータをもとに、年齢ごとに眼軸長と角膜曲率半径とによる調節麻痺下等価球面屈折値の等高線図を作成する。 平成28年度は、4歳児のデータについて学会発表の準備を進め、平成29年4月に第121回日本眼科学会総会で報告した。当初の計画通り、各年齢50例100眼を目標に症例蓄積を継続した。 また、平成28年度には自然人口の抽出者を対象に、福島市3歳児健康診査視覚検査の現場において、光学的眼軸長測定装置の検査可能率と所要時間を調査した。検査可能率は84%(37名中31名)であった。検査不能であった6名のうち、恐怖感などで機械に近づくことができなかったものが3名、顎台に顔をのせられたものの体動のため測定できなかったものが3名であった。一人当たりの所要時間(中央値)は1分16秒であった。第73回日本弱視斜視学会総会での発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
治療開始時の低年齢層(3歳、4歳)については、計画通りに症例数の蓄積ができた。それに対して、5歳~8歳の症例蓄積は目標(50例100眼)に到達しておらず、平成28年度中の成果報告に至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
遅滞なく本研究の成果を社会に発信するため、目標症例数に到達した年齢ごとに人事、学会発表を計画する。
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Causes of Carryover |
平成28年度中に症例蓄積が目標数に至らず、成果発表を平成29年度に持ち越したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度に学会発表および論文投稿を行う。
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Research Products
(1 results)