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2015 Fiscal Year Research-status Report

超低出生体重児におこる消化管疾患の発症メカニズム解明と新規治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 26462719
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

大橋 研介  日本大学, 医学部, 助手 (10526065)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉藤 公信  日本大学, 医学部, 助教 (10328750)
小沼 憲祥  日本大学, 医学部, 助手 (50553103)
越永 從道  日本大学, 医学部, 教授 (70205376)
益子 貴行  日本大学, 医学部, 助手 (30526067)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords極低出生体重児 / 消化管穿孔 / 胎便関連性腸閉塞 / インドメタシン / プロスタグランジン
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、SLIP, MOの症例がなく、臨床データとしては、昨年度とほぼ同様でデータの蓄積となったが、現存しているデータの解析は終了している。基礎研究に関しては、昨年度に引き続き、上腸間膜動脈と腎動脈の血管径を、検体数を重ねた上で検討した。両動脈の血管径の計測の結果、有意差は得られず、血流不均等の原因として構造的な観点から突き止めることはできなかった。同一検体において、インドメタシンが作用するプロスタグランジンのレセプターであるEP1~4についても検討をおこなったが、こちらも両動脈間にて有意差を認めなかった。そこで、インドメタシン投与下における血管径の変化を検討するために、インドメタシンを尾静脈から投与し、上腸間膜動脈と腎動脈をHE染色並びにEP1~4抗体にて免疫組織化学を施行した。プロスタグランジンレセプターの免疫組織化学に関しては、大きな変化は見られず、両動脈ともに発現量に差異は認められなかった。また、インドメタシン投与時の両動脈の血管径に関しては、上腸間膜動脈と比較して腎動脈の血管に強く収縮がみられたが、有意差は認められなかった。今まで成体ラットにて検討を行ってきたが、血管径の差異や薬剤投与下における血管径を検討するも、病態に結びつくような結果は得られなかった。当該研究にて扱うSLIP, MOは、極低出生体重児に起こる疾患であり、今後成体ラットではなく、胎子ラットもしくは妊娠ラットを用いた検討が必要になると思われる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

上腸間膜動脈と腎動脈の血管径を、検体数を重ねた上で検討したものの、両動脈の血管径の計測の結果、有意差は得られず、構造的な観点からの血流不均等としての原因は突き止められなかった。同一検体において、インドメタシンが作用するプロスタグランジンのレセプターであるEP1~4についても検討をおこなったが、こちらも両動脈間にて有意差を認めなかった。以上のことから、解剖学的な観点からの病態解明に至らず遅れていると判断した。また、インドメタシン投与下における血管径の変化を検討両動脈ともに発現量に差異は認められなかった。さらに、血管径に関しては上腸間膜動脈と比較して腎動脈の血管に強く収縮がみられたが、有意差は認められなかった。以上より、薬剤投与下による病態解明も困難を極めたため総じて遅れていると判断した。

Strategy for Future Research Activity

昨年度までの検討により、病態の発症機序が、血管径による血流不均等や、インドメタシン投与による上腸間膜動脈と腎動脈の収縮具合による血流変化であると証明するには至らなかった。SLIP, MOは、極低出生体重児に多く、腸管の未熟性が指摘されている。我々は、この病態の発症が、腸管の未熟性に加え血流の不均等が存在するために発症すると考えているため、次年度は、腸管の脆弱性に着目し検討を行うこととする。
臨床研究に関しても引き続きデータ収集・解析をすすめる。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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