2016 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of immune response by Th17/Treg in keloid and application of new therapy
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26462738
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
村上 正洋 日本医科大学, 医学部, 准教授 (00239500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土佐 眞美子 日本医科大学, 医学部, 講師 (30301568)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | IL-17 / 制御性T細胞 / Th17 / ケロイド |
Outline of Annual Research Achievements |
ケロイド患者の末梢血中のT細胞サブセット分布をフローサイトメトリー法にて解析を施行すると、ケロイド患者の末梢血Treg分布率は、健常者と比較して減少していたが、有意差は認めず、T細胞サブセット分布にも明らかな有意差は認められなかった。 同様に、ケロイド組織片および正常皮膚片から単核球分離行い、次期ビーズを用いたネガティブソーティングによりTリンパ球を分離すると、ケロイド組織片からはTregが認められなかった。 免疫染色では、ケロイド組織中のTreg分布は、正常皮膚と比較して明らかに減少し、一方、Th17細胞は増加していた。 ケロイド患者の末梢血のT細胞培養上清中には、健常人と比較してIL-6、IL-17濃度が上昇し、IL-10が減少する傾向が認められた。 T細胞と線維芽細胞の共培養系では、ケロイド患者のT細胞(KT)とケロイド由来線維芽細胞(KF)の共培養で健常人のT細胞(NF)と正常真皮由来線維芽細胞(NF)の共培養と比較して、細胞外マトリックス関連遺伝子(COL1α2、FN1)発現上昇、コラーゲン合成能の増加を認めた。次に、KTとNFを共培養すると、NTとNFの共培養時よりも、細胞外マトリックス関連遺伝子発現の増加を認めたが、コラーゲン合成能は増加しなかった。NTとKFの共培養では、KTとKFの共培養よりも、細胞外マトリックス関連遺伝子発現もコラーゲン合成能も減少したが、KF単独培養時よりは増加した。現在、KTをさらにサブセットに分離して、NFおよびKFとの共培養へと進めている。
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