2014 Fiscal Year Research-status Report
口腔癌根治を目指した放射線治療の挑戦―分子標的薬と抗癌剤の最適な併用法の追究―
Project/Area Number |
26462838
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
工藤 隆治 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (10263865)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生島 仁史 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90202861)
宮本 洋二 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (20200214)
玉谷 哲也 徳島大学, 大学病院, 講師 (30274236)
工藤 景子 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (70380029)
高橋 章 徳島大学, 大学病院, 講師 (30252688)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 癌 / 細胞実験 / 放射線照射 / ドセタキセル |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)培養扁平上皮癌細胞(VX2癌細胞)に対する放射線照射の至適線量とDOCの濃度の決定 B88癌細胞を6ウェルプレートに等量ずつ蒔いた。培養細胞に対する放射線照射は、150 kVp X-ray generatorを用いて行った。線量は2, 4, 5, 6, 8 Gyとした。コロニーフォーメーションアッセイとMTTアッセイを用いて評価したところ、3グレイが細胞への障害が評価しやすいことが判明した。 次に、ドセタキセル単独についても、MTTアッセイを行ったところ、2時間処理では3ng/ml、24時間処理では0.3ng/mlが最も評価しやすい事が判明した。 (2)B88癌細胞に対するDOCと放射線照射の最適な時期の検討(in vitro) (1)で求めた放射線照射の線量と、DOC処理濃度を用いて、放射線照射と化学療法の、①同時、②順次(放射線照射後化学療法と下学療法後放射線治療)のそれぞれで、コロニーフォーメーションアッセイとMTTアッセイを用いて評価しているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)培養扁平上皮癌細胞(VX2癌細胞)に対する放射線照射の至適線量とDOCの濃度の決定 (2) VX2癌細胞に対するDOCと放射線照射の最適な時期の検討(in vitro) (3) NZWウサギにVX2癌細胞を移植し栄養動脈にカテーテルを留置した動物実験モデルの作成と、このモデルを用いたDOCと放射線照射の最適な時期の検討(in vivo) (4)(3)で構築したモデル(in vivo実験系)を用いたC225単剤併用放射線照射群と、C225とDOCの2剤併用放射線照射群における治療効果の比較と検討
以上の4項目のうち、ほぼ2項目が終了している。3年計画の1年が終了している。
|
Strategy for Future Research Activity |
(2)の放射線照射と化学療法の、①同時、②順次(放射線照射後化学療法と下学療法後放射線治療)のそれぞれで、コロニーフォーメーションアッセイとMTTアッセイを用いて評価しているところである。 この結果が出れば、今度はセツキシマブによる細胞実験を行う。 これらのデータを元に、上述の(3)と(4)の動物実験を開始する。
|
Causes of Carryover |
情報収集目的の出張は行ったが、研究成果発表目的の出張がなかったため
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究成果が出れば、発表目的の出張を行う
|