2016 Fiscal Year Research-status Report
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26463003
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
本城 正 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (10379844)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
領家 和男 鳥取大学, 医学部, 特任教授 (20093635)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 骨芽細胞 / BRONJ / ビスホスホネート |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで BRONJ の発症メカニズムの解明にはビスフォスフォネートの直接作用対象である破骨細胞に関する 研究が重点的になされてきているが、その発生機序はいまだ不明である。申請者らは予備所見として、骨形成 マーカーであるBAP が高い場合には BRONJ が、発症しにくい、もしくは発症しても治癒しやすいことをすでに見出している。このことから、BRONJ の発症メカニズムにおいて骨芽細胞の骨形成作用の抑制が重要ではな いかという仮説を立てた。本研究では骨芽細胞が BRONJ の発症時に果たす役割を明らかにし、骨芽細胞を活性化するヒト副甲状腺ホルモン(PTH)が BRONJ の改善に有効であるかを検証することを目的とした。 マウス骨芽細胞MC3T3をビスホスホネート存在下に培養したところ,その上清ではBPの濃度依存的にMCSFが減少し,オステオポンチンの減少が認められた。このことからBPによる骨芽細胞の抑制はMCSFやオステオポンチンを介していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上皮細胞の培養が上手く行かず,当初予定していた上皮細胞の上清の分析が出来なかった。 今年度に新たな細胞を手に入れ実験を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
BP存在下で歯肉上皮細胞を培養し,その上清を骨芽細胞に添加して骨芽細胞の活性が下がるかを検討する。またPTHを添加し骨芽細胞の活性が快復するかの検討を行う。
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Causes of Carryover |
実験室の整備が遅れた,主な研究従事者の多忙,体調不良,細胞培養が上手く行かなかった事により実験計画が遅れたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
新たにマウス上皮細胞を購入してBP添加培養した上清を解析に出す。更にその上清で骨芽細胞を培養し細胞内アクチベータの解析を外部に依頼する。
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