2014 Fiscal Year Research-status Report
口腔内灼熱症候群における口腔細菌・真菌産生アセトアルデヒドの影響と治療法の確立
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26463030
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
豊田 長隆 鶴見大学, 歯学部, 助教 (80257344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井出 信次 鶴見大学, 歯学部, 助教 (00611998)
徳山 麗子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (20380090)
里村 一人 鶴見大学, 歯学部, 教授 (80243715)
舘原 誠晃 鶴見大学, 歯学部, 講師 (90380089)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | Burning mouth syndrome / 口腔内細菌・真菌 / アセトアルデヒド / メラトニン |
Outline of Annual Research Achievements |
1.口腔内細菌・真菌におけるアセトアルデヒド産生量の測定 口腔内細菌として、舌表面、プラーク中に多く認められる、S. salivalius、S. sanguinis、S.mitis、S. mutans、S. sobrinus、また、口腔内真菌としてCandida属のうち、Candida albicans、Candida glabrata、Candida parapsirosis、Candida tropicalisを対象とした。まずアセトアルデヒド産生量は、対象となる菌について、菌体自体および抽出物をエタノール存在下に37℃でincubateし、head space gas chromatographyにて測定した。また、アルコール脱水素酵素活性はエタノールを基質、NADを補酵素として340nmにおけるNADH生成量より測定した。さらにアルデヒド脱水素酵素活性を比色法あるいは蛍光法により測定した。 以上の実験から口腔内細菌の一部、ならびにCandida属においてアセトアルデヒトの産生を認めた。
2.メラトニン添加によるアセトアルデヒド産生量の変化 1.と同様にそれぞれの口腔内細菌・真菌を培養し、その培養時に各種濃度のメラトニンを添加し、産生または遊離されるアセトアルデヒド量に変化があるか否かについて検討した。さらに、アルコール脱水素酵素活性、アルデヒド脱水素酵素活性の変化についても同様に検討した。 以上の実験からアセトアルデヒト産生を認めた口腔内細菌・真菌に対するメラトニン添加により、アセトアルデヒドの産生量の低下を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初、H26年度中に行うことを予定していた、口腔粘膜上皮細胞に対するアセトアルデヒドの影響については行うことができなかったが、口腔内細菌・真菌の一部の菌でアセトアルデヒドが産生されていることが確認され、またメラトニンの添加によりアセトアルデヒトの産生が抑制されることが確認できたことより、本研究はおおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、in vitroにおいて、口腔粘膜上皮細胞に対するアセトアルデヒドの影響を確認し、当初の計画に沿って、メラトニン添加による口腔粘膜上皮細胞に対するアセトアルデヒドの影響の変化、口腔粘膜組織に対するアセトアルデヒドの影響、ならびにメラトニン添加による口腔粘膜組織に対するアセトアルデヒドの影響の変化を確認する予定である。
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Causes of Carryover |
当初、平成26年度に実施することを予定していた、in vitroでの口腔粘膜上皮細胞に対するアセトアルデヒドの影響に関する実験が達成できなかったため繰越金が発生することになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H27年度に、当初26年度に実施する予定であった上記に実験を実施後、①メラトニン添加による口腔粘膜上皮細胞に対するアセトアルデヒドの影響の変化、②口腔粘膜組織に対するアセトアルデヒドの影響、③メラトニン添加による口腔粘膜組織に対するアセトアルデヒドの影響の変化についての実験を進めていく予定である。繰越金はこれらの解析費用等に充てる。
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