2016 Fiscal Year Annual Research Report
Pharmaceutical therapeutic assesment for temporomanidibular disorders by using sinovitis model of human TMJ in vitro
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26463034
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
覚道 健治 大阪歯科大学, 歯学部, 名誉教授 (30131379)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 顎関節症 / 薬物療法 / 滑膜炎 / PRP |
Outline of Annual Research Achievements |
顎関節症関節円板障害では,クレンチングなどの噛みしめ時に直接滑膜に過度な負荷が加わり滑膜炎が発現する.本研究ではヒト滑膜由来細胞を用いた3次元培養組織に繰り返し力学的負荷を加えて滑膜炎モデルを作製し,このモデルに対する薬剤の効果をin vitroで評価するシステムの開発を行った.膝関節鏡手術にて得られたヒト滑膜組織から初代培養を行い、得られたヒト膝滑膜組織由来培養細胞をcollagen gelと混和し、collagen scaffoldに播種し、三次元培養組織を作製した。様々な濃度のセレコキシブ(CEL)、インドメタシン(IND)を培養液に添加し、繰り返し圧縮負荷(40kPa, 0.5Hz)を1時間与え、負荷6時間後に培養液中のタンパク濃度(PGE2)をHTRF法にて、三次元培養組織内の遺伝子発現(ADAMTS-4、ADAMTS-5、MMP-1、MMP-3)をreal time RT-PCR法にて測定を行った。 NSAIDsは圧縮負荷によるPGE2産生を抑制し、CEL、INDは圧縮負荷によって発現上昇した、三次元培養組織内のADAMTS-4遺伝子発現を抑制し、CELはINDより低濃度において、発現抑制を認めた。以上の事から、NSAIDsがPGE2産生を抑制するのと同様に圧縮負荷による関節軟骨破壊の抑制効果を持つことが示唆された。さらに,創傷治癒に促進効果のあるとされる多血小板血漿(PRP)の滑膜細胞に及ぼす効果について検討した.5%,10%,20%の異なる濃度の活性化PRPで比較すると,濃度依存性に滑膜細胞を増殖させることが明らかとなった.
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Research Products
(2 results)