2015 Fiscal Year Research-status Report
新規EMT関連遺伝子MTDHが誘導する口腔扁平上皮癌の浸潤機構の解析
Project/Area Number |
26463043
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小野 重弘 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (70379882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武知 正晃 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 准教授 (00304535)
飛梅 圭 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 准教授 (40350037)
重石 英生 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (90397943)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 口腔癌 / 浸潤 / 転移 / 上皮間葉移行 / 癌幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
われわれは「臨床的に口腔扁平上皮癌の浸潤・転移を抑えることを目的とした基礎的研究」という口腔癌研究における基本理念の下で研究を行っており,その中でも口腔扁平上皮癌の浸潤・転移機構の本質の一つとして上皮間葉移行(EMT)に着目して研究を継続して行っている.一方,近年,EMTの生じた一部の細胞で癌幹細胞様形質があることが他臓器癌で報告されている.口腔扁平上皮癌では EMTと癌幹細胞との関連についての報告はほとんどない.本研究は,口腔扁平上皮癌におけるEMTと癌幹細胞の浸潤・転移への関与を明らかにすることを目的としている.昨年までに,Metadherin(MTDH)がEMTに関与している可能性があることを明らかにしてきた.現在,MTDH発現の有無とEMT型/非EMT型口腔扁平上皮癌細胞との相関はmRNAレベルで確認した.さらに過剰発現細胞株あるいはノックダウン細胞株作製が完了し,Wound healing assayを用いて遊走能,Matrigel invasion assayおよび再構成三次元培養を用いて浸潤能と浸潤様式の検討を行いその細胞生物学的性状の解析を鋭意行っているところである.さらに,癌幹細胞の関与についての解析するために,MTDH過剰発現細胞からFACS解析により得られたCD44高発現細胞をヌードマウス背部皮下および舌におのおの100万個程度移植して,腫瘍形成能を検討する段階にある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
過剰発現細胞株あるいはノックダウン細胞株作製が完了し,Wound healing assayを用いて遊走能,Matrigel invasion assayおよび再構成三次元培養を用いて浸潤能と浸潤様式の検討を行いその細胞生物学的性状の解析を鋭意行っているところである.さらに,癌幹細胞の関与についての解析するために,MTDH過剰発現細胞からFACS解析により得られたCD44高発現細胞をヌードマウス背部皮下および舌に移植して,腫瘍形成能を検討する.
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Strategy for Future Research Activity |
MTDH過剰発現細胞株における幹細胞マーカー SOX2, OCT4, Nanog mRNA発現を定量的PCR法にて確認することにより,MTDHがEMTと癌幹細胞誘導へ関与していることを明らかにする.
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Causes of Carryover |
当該助成額は少額であり,誤差と考えられます.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
翌年度の予算とあわせ,有効利用させていただきます.
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