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2015 Fiscal Year Research-status Report

複数介助者で実施するケアの安全性と快適性の検討

Research Project

Project/Area Number 26463227
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

加悦 美恵  久留米大学, 医学部, 准教授 (80330869)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森本 紀巳子  久留米大学, 医学部, 教授 (80268953)
中山 麻由  久留米大学, 医学部, 助教 (30713218)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords看護学 / 基礎看護学 / 看護技術 / 車椅子移乗
Outline of Annual Research Achievements

複数人で実施する車椅子移乗介助において、被介助者、介助者それぞれの身体的負荷を客観的に評価するために実験を行った。
対象者は、車椅子移乗を実施する介助者として、経験5年以上の看護師8名、移乗援助を受ける患者役11名であった。実験は平成27年6月から10月に大学の看護実習室にて実施した。
方法は、ベッド端座位の患者を二人の看護師が車椅子へ移乗するもので、実施中の患者、看護者両者の身体的負荷について計測した。測定内容は、心拍数、呼吸数、身体接触部位の圧力および主観的評価である。心拍数、呼吸数は継続的に測定できるよう心電図モニターを看護者2名と患者1名にそれぞれ装着し、移乗動作の妨げにならないように配線した。また、接触部位の圧力測定の精度を高めるために、患者役の服装をスパッツとするなど条件を一定にした。その他、実験条件について検討を重ね、ベッドの高さや端座位の位置、車椅子の配置角度等について詳細に決めた。
車椅子移乗方法については、昨年検討して決めた「左右支持法」と「前後支持法」の2種類で行った。それぞれ3回ずつ実施、測定した。測定後は計測データを入力し、整理を行った。
今後、「左右支持法」と「前後支持法」を比較し、どちらが有効かを統計的手法を用いて分析を行っていく。学会発表をして、意見をもらい、論文に仕上げていく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

車椅子移乗介助時の介助者、被介助者両者の動作を客観的に調べるために、3次元動作解析や筋電図測定を計画していた。しかし、前年度、看護者二人で行う車椅子移乗方法について、「左右支持法」と「前後支持法」の2種類を提案、実施、実験計測した結果の分析が終わっていないために、予定の動作解析実験に進むことができなかった。
理由として、現役の看護師で、経験年数や体格といった条件に合う被験者を、特定の実験日に集めるのは困難で、実験実施には長期間を要したためである。

Strategy for Future Research Activity

昨年修正した、研究の推進方策にしたがって、動作解析、筋電図の予備実験を行い、本実験を行う。実験に際しては、「左右支持法」と「前後支持法」の比較分析結果を踏まえて行う。また、本実験については倫理申請を行う必要がある。最終的には介助者、被介助者にとって安全で快適な複数介助者で行う車椅子移乗方法を探る。

Causes of Carryover

初年度に生じた残額に加え、今年度は実験被験者の人数が計画より少なかったため、謝金が予算額を下回った。また、計画していた動作解析および筋電図計測実験を次年度実施へと修正したため、電極等の消耗品の購入をしなかった。実験の遅れから学会発表に至らなかったため、学会参加のための費用を使用しなかった。以上の理由で次年度使用額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

被験者を確保して実験を行い、謝金に充てる。また、動作解析、筋電図計測実験では装置セッティングならびに計測のための実験補助に対し謝金を支払う。実験に必要な電極等の消耗品の購入も行う。実験結果の公表のために学会に参加するため、学会参加費用ならびに旅費・宿泊費にあてる。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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