2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study on support of the Practical Thinking and Measures Nursing Novices Teachers
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26463238
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
徳本 弘子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00315699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 麻紀子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10644552)
後藤 桂子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60524147) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 新人看護教員 / 教育実践能力 / 臨地実習指導力 / 新人看護教員の教育能力形成 / リフレクション / 教育事例検討 / 状況判断 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は新人看護教員の教育実践能力を育むための事例検討と事例検討の枠組みについて海外の学会で報告した。 専門職者の能力を高める方法として事例を用いたリフレクションの有用性が言われている。しかし、どのようなリフレクションであれば教育専門職者としての能力を高めるのかといった教員のリフレクション枠組みについての研究は少ない。今回新人看護教員の教育実践能力を高める事例検討に用いた薄井の臨地実習指導モデル1)について説明し、その事例検討の成果として、まず事例検討前に収集した新人看護教員の事例分析し新人看護教員の実践的思考が、たとえば教育目標、学習目標といった「教授に関する視点」の記述がない、学生の「学習に関する視点」の記述がないことから、学生の困難な場面を断片的に捉えている結果であったことを述べた。次に2年間の事例検討を用いたリフレクションを通して、新人教員の実践的思考が【学生の行動の裏にある経験や体験に注目し、個別を理解する必要性が分かった。】のように、学生の見え方が変化し、さらに【学生は学ぶ必要性や学ぶ方法が分かると積極的に学ぶように変化することが分る】【教員としての自分を振り返り、自分の不足を認識して困難事例に対処する方法がわかってきた】【学生の個別性や認識に注目して指導するようになった】【実習を意図的計画的に運営することを意識し、教材化できるようになった】【指導の限界も意識して指導できるようになった】のように教育実践の捉え方を変化させたことを報告した。 この結果は看護教員の教育実践のリフレクション枠組みとして臨地実習指導モデルが有用であることを示しており、看護教員の教育能力形成のためのリフレクションの方法として提案するものである。
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Research Products
(4 results)