2016 Fiscal Year Annual Research Report
Construction and education of intervention program on management skills for nurses
Project/Area Number |
26463260
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
金子 多喜子 杏林大学, 保健学部, 講師 (60583911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関谷 大輝 東京成徳大学, 応用心理学部, 准教授 (80619213)
伊藤 まゆみ 共立女子大学, 看護学部, 教授 (70316636)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 感情マネージメント / 感情調整 / 感情労働 / 心理教育 / 認知再構成法 / web研修 / メンタルヘルス / 看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護師にとって求められ避けることのできない感情労働をマネージメントする方略として、看護師のメンタルヘルスの向上を目的に、感情労働に対する効果的な感情対処を支援する心理教育的介入プログラムを開発・実施し、その効果について検討した。 初年度平成26年度において、看護師の職務における感情マネージメントに関してインタビュー調査より探索的検討を行い、感情対処の対象や方略に関する要素の抽出を行った。平成27年度には、初年度に明らかになった要素をもとに、効果的な感情対処傾向を明らかにするため、看護師の感情対処傾向測定尺度を作成した。看護師版感情対処傾向尺度は探索的因子分析で 「患者感情優先対処」「自己感情優先対処」「両感情調整対処」「両感情回避対処」の17項目4因子構造が得られた。中でも、患者志向的に対処をしながらも自己志向的にも対処できる「両感情調整対処」をすることが、感情労働をしながらも個人的達成感を高める可能性が示唆され、効果的な感情対処方略であることが明らかになった。 これらの基礎的なデータに基づき最終平成28年度には、認知再構成法を用いた心理教育的介入プログラムを作成した。プログラムは5回のStepから構成され各Stepの終了時には、「考え直し」をトレーニングするホームワーク課題を行うweb版教材とした。介入効果の検討のためプログラム介入前・介入後・介入後1ヵ月に調査を行った結果、今回開発された心理教育プログラムは、「両感情調整対処」を促進させることが明らかになり、看護師の感情対処傾向を変容させる可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)