2014 Fiscal Year Research-status Report
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26463291
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
志田 京子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (20581763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
撫養 真紀子 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (60611423)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 倫理的成熟 / 組織文化 / 情動知能 / 専門的自律性 |
Outline of Annual Research Achievements |
測定用具の検討として情動知能(emotional intelligence)、専門的自律性(Professional autonomy)、社会的望ましさ(Social desirability)の邦訳版を作成した研究者および著作者に借用の許可を得た。それらの尺度に対し、臨床経験豊富な看護師に表現内容について助言を受け、臨床経験の少ない看護師にも理解可能な質問票に仕上げた。 対象者および対象施設の属性設問項目について、共同研究者と討議し決定した。 本研究対象者は多様な施設で働く看護師全体をターゲットとしている。したがって、多様な組織で研究協力施設の探索として、近畿地方の看護協会支部の活動である看護部長の連絡会を通じ、研究協力を依頼い、いくつかの施設より協力の同意を得た。 海外における研究協力施設の探索の一環として、(1)ハワイ州にある在宅パリアティブケアを実施している、ホスピスハワイを訪問し、在宅看取りを実施しているナースプラクティショナー2名に対し、研究協力の可能性を図る目的でインタビューを実施した。(2)イギリスにおけるdistrict nurse の活動および倫理教育について情報を得るため、バッキンガムにあるNHSオフィスとbucks new university のコミュニティヘルスナーシングの授業を視察した。 2014年7月香港で開催されたSigma Theta Tau International Research Congressにおいて本研究の先行研究であるRelationship between Social Desirability and Perception of Physical Restraint Use among Japanese Nurses を示説発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度計画として1.測定用具の検討と2.研究協力施設の探索があった。測定用具については、共同研究者と打ち合わせを実施し、確認を済ませた。研究協力施設については、地域の看護協会の支部活動にて協力を呼びかけ、協力の意向を得た。国際比較研究準備としては、ハワイ州オアフ島で在宅パリアティブケアを実施かつ看護師を対象とした倫理教育を実施しているナースプラクティショナーとハワイ州の病院で働く看護師を対象とした研究の可能性について討議した。
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Strategy for Future Research Activity |
国際比較研究実施のため、ハワイ大学で倫理学の教鞭をとるKenneth Kipnis教授と連絡をとり、研究計画に助言を受ける予定である。 帰属する大学の協定校であるタイ王国のマヒドン大学看護学部との研究協力を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由として、質問用紙の印刷費用が計上できなかったためと、平成27年度7月に学会報告するための海外渡航費用および学会参加登録費用を平成26年次に支払う可能性があったためプールしていたためである。次年度に繰り越し、この残高から上記費用を支出予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記の通りである。
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