2015 Fiscal Year Research-status Report
就労している成人2型糖尿病患者への睡眠ケアアセスメントガイド作成に向けた基礎研究
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26463323
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
近藤 ふさえ 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (70286425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 亨 杏林大学, 医学部, 准教授 (10286974)
堤 かおり 梅花女子大学, 看護学部, 教授 (20327480)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / 睡眠 / 睡眠の認識 / 食事摂取行動 / 睡眠ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は糖尿病患者の睡眠アセスメントガイドを作成することが最終目標であり、その根拠となるデータを明らかにするために平成27年度は、就労している健康な成人期男性の睡眠の質・認識と食事摂取行動について年代別に比較した。対象は先行調査における879名中、通院歴や服薬がなく健康診断でも指摘のない男性30~59歳、255名(29%)とした。 30歳代82名(33%)、40歳代116名(47%)、50歳代48名(19%)であり、平均睡眠時間、入眠潜時、睡眠の認識、ESS、PSQIなどの比較を行った。睡眠の認識で有意差を認めた項目は「就労日と休日の起床時間に2時間以上の差をつくらない」であり、30歳代に少なかった。PSQI-Good sleep群・Poor sleep群との比較で有意差を認めた項目は睡眠の認識は「夜更かし」であり、食事摂取行動では「空腹を感じると眠れない」「22時以後の間食」、「就寝前2時間以内の夕食」でありPoor sleep群に多かった。 これらのことから、40歳代の平均睡眠時間が各年代より短く、総務省統計局調査と類似していた。 30歳代は睡眠医学で推奨の「就労時と休日の起床時間に2時間以上の差をつくらない」人が少なく、休日明けの日中の行動への影響が懸念される。また、30歳代は3-4日眠らなくても大丈夫(86%)、夜更かしは気にしない(75%)と回答していた 。さらにPoor sleep群では空腹、間食、夕食時間に関して食事摂取行動の特徴がみられた。就労している成人期男性で特に30・40歳代に対する睡眠の質や認識を食事摂取行動との関連で指導する必要性が示唆され、アセスメントガイドの項目に反映させることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
睡眠と食事摂取行動に関する調査の分析に時間を要し、それに基づくアセスメントガイド作成が遅れる要因となった。
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Strategy for Future Research Activity |
2型糖尿病患者の睡眠ケアアセスメントガイドを早急に作成し、専門看護師や認定看護師にヒアリングを行っていく。なお、調査フィールドの確保はできている。
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Causes of Carryover |
国外学会不参加であり旅費残高が生じた。また、睡眠ケアアセスメントガイド案の専門看護師や認定看護師へのヒアリングに至っていないため残高が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国内外学会発表、論文作成にあたって統計処理のアドバイザー謝礼、睡眠ケアアセスメントガイド案のヒアリングのための旅費や謝礼などにあてる。
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Research Products
(1 results)