2016 Fiscal Year Research-status Report
就労している成人2型糖尿病患者への睡眠ケアアセスメントガイド作成に向けた基礎研究
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26463323
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
近藤 ふさえ 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (70286425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 亨 杏林大学, 医学部, 准教授 (10286974)
堤 かおり 梅花女子大学, 看護保健学部, 教授 (20327480)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / 睡眠 / 睡眠の認識 / 食事摂取行動 / 睡眠ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
日本では成人就労者の20~40%が、不眠や睡眠の質の悪さなどの問題を抱えている。不眠は高血糖や糖尿病増悪の要因の一つとして注目をされている。就労している成人は社会的役割遂行に伴う就寝時間遅延や睡眠時間減少、不眠になりやすい状況にある。しかし、そのことを自覚していないことが多いことを先行研究で明らかにした。本研究はT2DM患者の睡眠問題を適切な時期に看護師による睡眠ケアの必要性を判断するためのアセスメントガイドを作成することが最終目標である。これまで就労している成人期男性で特に30・40歳代に対する睡眠の質や認識を食事摂取行動との関連で指導する必要性が示唆された。平成28年度は、アセスメントガイドの一部となる食事摂取行動および睡眠に対する認識の焦点をあて因子構造モデルを明らかした。 分析対象調査用紙は879部(68%)である。年齢は30-65歳、平均46.6±8.26歳、男性589名(67.3%)、女性286名(32.7%)であった。食事摂取行動20項目は天井・フロア効果が認められた2項目を削除した。18項目について主成分分析を行い、「摂取量と満腹感」「不規則で余裕のない食事」「太らない工夫」「夜更かしと間食」「宴会・飲み会」「清涼飲料愛好家」の6因子を定めた。累積寄与率57.16% 、Cronbachα係数0.79であった。健康と睡眠に対する認識12項目は天井・フロア効果が認められた2項目を削除した.10項目について主成分分析を行い「健康な睡眠意識」「睡眠に無頓着」の2因子を定めたが、累積寄与率43.98%、Cronbachα係数0.63であった。主成分分析を行った結果、食事摂取行動はCronbachα係数0.79で内的整合性が高いと言える。健康と睡眠に対する認識はCronbachα係数0.63であり、内的整合性に課題を残した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アセスメントガイドの一部となる睡眠の認識、食事摂取行動の尺度の再分析を行ったためにアセスメントガイドの作成が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
アセスメントガイドを見直し専門看護師や認定看護師にヒアリングを行っていく。
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Causes of Carryover |
PCおよびソフトは備わっていたため物品費の支出がなかった。また、海外出張を3名で計上していたが、2名の出張であったため出張費の支出が下がった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
アセスメントガイドの一部である尺度の内的妥当性を検証するために専門看護師・認定看護師よりインタビューを10名に実施する予定である。インタビューに行く際の謝礼・交通費として支出する。また、論文作成において統計学の専門者よりアドバイスを受けるため謝礼費として支出する。
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Research Products
(1 results)