2017 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of a System to Evaluate Empowerment Practices of Type-2 Diabetic Patients
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26463333
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
原 頼子 久留米大学, 医学部, 教授 (60289501)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 糖尿病エンパワーメント / 自己管理行動 / 評価システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、平成29年度に養成したファシリテーターによる患者エンパワーメントアプローチシステムを考案し、具体的な実践に向けた検討を重ねた。海外の文献を読み込み、日本糖尿病協会主催のファシリテータトレーニングに参加した経験や、療養指導士としての実践等を基に、下記のような患者エンパワーメントアプローチシステム1)~3)を考案した。 1)対象者の選出:糖尿病患者用簡易調査票(食事療法自己管理、運動療法自己管理、糖尿病を持つことによるインパクト、家族との積極的関係、家族との消極的関係)得点と、HbA1c値(6.9%以上)によるスクリーニングを実施し、得点の悪い患者50名を抽出する。療養状況は、日本語版糖尿病患者エンパワーメントスケールを用い得点化する。2)患者へのエンパワーメントアプローチ:ファシリテーター養成セッションを終了した糖尿病療養指導士(看護師、薬剤師、栄養士)と共にチームセッションを6回実施する。出会いから始まる毎回のテーマは、第1回「現在の糖尿病管理について」第2回「食事のセッション」第3回「治療のセッション」第4回「運動のセッション」第5回「フットケアのセッション」第6回「今までのセッションを振り返り、継続のための具体策を考える」で、1ヶ月に1回90分、ファシリテーター1人と患者3名で実施する。患者の体験を聴くことを中心に、一緒に良好な血糖コントロール継続のための具体策を考える。前回の振り返りを重視し、家での過ごし方、どのような対処行動ができたのか書きだすことで、気付きを促し、患者同士でも、自己管理継続の具体策を語り合えるような支援体制を作る。 3)評価:アプローチ開始時、3ヶ月後、身体状況およびデータ(HbA1c値、血圧、総コレステロール、中性脂肪値、必要があればBUN、尿中アルブミン等)、糖尿病患者用簡易調査票、患者エンパワーメントスケール得点で実施する。
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