2017 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of an effective cooperation between health professionals by providing information to contribute to hereditary tumor prophylaxis
Project/Area Number |
26463341
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
笠城 典子 鳥取大学, 医学部, 准教授 (60185741)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
難波 栄二 鳥取大学, 生命機能研究支援センター, 教授 (40237631) [Withdrawn]
岡崎 哲也 鳥取大学, 医学部, 助教 (30465299)
鈴木 康江 鳥取大学, 医学部, 教授 (10346348)
金子 周平 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10529431) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 遺伝性腫瘍症候群 / 遺伝カウンセリング / 医療者間連携 / 遺伝医療 / 看護師 / 認識調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、鳥取大学医学部附属病院遺伝子診療科を初めて来談したクライエント、同伴者の遺伝性腫瘍の認識、理解、心の動き等に着目して遺伝カウンセリングが与える影響を明らかにし、さらに、遺伝性腫瘍に関する医療者の認識および遺伝医療促進のための要因を明らかにし、効果的な医療者間連携を構築することを目的としている。 本年度は、山陰地域の常勤看護師1362人を対象に、基本属性、遺伝医療に関する認識、遺伝性腫瘍の相談や対応、情報の入手方法、対応で困ること、知識の必要性に関する無記名質問紙調査を行った。622人から回答を得、有効回答数は578人であった。有効回答者の平均年齢は39.6歳、男性は25人、女性は553人、看護師経験平均年数は17.0年、看護師が92.9%であった。遺伝カウンセリング、ヒト遺伝学的検査を知らない人が約50%であった。遺伝性腫瘍の情報はインターネット、主治医・身近な医師から得ている人が多かった。家系内に同じがんあるいは決まった種類のがんを発症した人が多い場合、若年発症の場合に遺伝性腫瘍の可能性を考える人が多かったが、過去1年間に相談を受けた人は20人だった。他の医療者に相談して72.1%が対応するとしていた。困ることは、「遺伝に関する専門的知識・情報の提供」「疾患に関する専門的知識・情報の提供」「ヒト遺伝学的検査について」「遺伝の専門外来・施設等の紹介」が60%以上であった。遺伝カウンセリング等について約半数が認識しておらず、遺伝性腫瘍の相談を受けた経験がある人は少数だったが、内容については90%以上の人が必要性を感じていた。遺伝性腫瘍に関する相談あるいは可能性が考えられた場合、医師へ相談する傾向がある。その背景には遺伝医療に関する知識が十分でないことが示唆された。効果的な医療間連携を行うためには、看護師への遺伝医療の知識・情報提供が重要であると考える。
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Research Products
(2 results)