2015 Fiscal Year Research-status Report
補助療法を受ける乳がん患者のライフサポートプログラムの開発
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26463343
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
国府 浩子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (70279355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柊中 智恵子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (60274726)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 乳がん / ライフサポート / 体重 / がん看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は「補助療法を受ける乳がん患者のライフサポートプログラム」を開発することである。2年目となる今年度は、①乳腺外科に通院しホルモン療法を受けている患者を対象に行った体重変化と体重変化に影響を及ぼす要因に関する質問紙調査の分析、②ホルモン療法を受けている患者の生活の実態と食事や身体活動に関する認識についての面接調査、③化学療法を受けている乳がん患者の活動量や日常生活の状況に関する調査を行った。 ホルモン療法を受けている患者49名の体重変化に関する質問紙調査の分析:術前体重に比べ現在の体重のほうが重くなっていた(p=0.011)が、治療期間やホルモン剤の違いによる体重変化に違いがみられなかった。また、更年期症状の程度と体重変化に関連はみられなかった。 ホルモン療法を受けている患者の生活に関する認識の面接調査:更年期症状やホルモン剤による生活の困難さに対して、どのようにとらえ、どのように生活をマネジメントしているのかを明らかにする目的で、生活上の困難感、療養生活上の対処、食事や身体活動に対する認識などについて半構造的面接を行っている。 化学療法を受けている乳がん患者の生活状況調査:補助化学療法を受ける患者を対象に、活動量、副作用の程度、生活状況、薬剤使用量に関して、質問紙、カルテ、身体測定、面接によりデータ収集している。化学療法1クール目と2クール目の治療期間中に、ライフコーダGSを用いて活動量の調査を行い、あわせて各クールの治療当日に、副作用症状チェックリスト、QOL調査票を含む質問紙調査と、血液検査データの収集を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
所属する施設での倫理審査に加え、各調査施設の倫理審査に時間がかかり、調査開始が遅くなってしまった。加えて、対象者の多くが熊本県内の乳腺外科に通院する患者であるため、熊本地震の影響で、調査予定であった対象者の調査が行えなくなった。特に、化学療法を受けている患者の調査は1クールから3クール目までの継続した調査であるため、これまでのデータは使用できなくなり、当初の予定より遅れてしまっている。
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Strategy for Future Research Activity |
対象者の負担となり、また、通常の生活状態であるデータ収集が困難となったため、熊本県外での対象施設・対象者の協力を得て、調査を再開する。
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Causes of Carryover |
調査が遅れたため、身体活動量測定器(ライフコーダGS)の追加購入ができていない。また、データ入力やデータ整理のため使用予定であったアルバイトの人件費の支出がない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
熊本県外での調査が主となるため、調査にかかる旅費、身体活動量測定器の購入、分析に使用するPCとソフトの購入、人件費に充てる。
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Research Products
(1 results)