2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a life support program for breast cancer patients undergoing adjuvant therapy
Project/Area Number |
26463343
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
国府 浩子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (70279355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柊中 智恵子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (60274726)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 乳がん患者 / ホルモン療法 / 体重 / がん看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
術後ホルモン療法中の乳がん患者の体重変化と関連する要因の質問紙調査の結果から、摂取カロリーや食事のバランス、運動習慣や活動時間への意識が体重増加と関連することが示唆された。そのため、今年度はホルモン療法を受けている乳がん患者の体重増加に対する認識と日常生活の実態について調査した。乳腺外科に通院しホルモン療法を受けている乳がん患者13名に面接調査と診療録調査を行った。対象者の平均年齢は56歳であった。体重増加に対する認識として、【思い通りにいかない体重コントロール】【体重増加の原因の自覚】【体重増加による身体への影響】【減量に取り組む意識の強化】【体重コントロールの障害】【減量に対して気にしない】の6つのカテゴリーが抽出された。また、体重増加に対する取り組みとして、【体を観察しながら生活を調整する】【意識して食事を工夫する】【継続できる活動を習慣化する】の3つのカテゴリーが抽出された。 本研究の目的は、「補助療法を受ける乳がん患者のライフサポートプログラム」を開発することである。その第一段階として、補助ホルモン療法を受ける乳がん患者の体重増加に着目し、①体重変化と体重変化に関連する要因について質問紙調査により明らかにした。②ホルモン療法に伴う生活上の困難について面接調査で明らかにした。③体重増加に対する認識と日常生活の実態について明らかにした。欧米の研究結果に比べ日本人における体重変化は少なかった。体重増加の機序や危険性の認識はないものの、日本人は体重を意識し、食事に注意していることが体重増加を抑制していると考えられた。また、ホルモン療法による症状改善に向け、試行錯誤しながらも対処していた。これまでの調査結果から、日本人の体重変化や生活の実態と認識が明らかになり、この結果を基にした介入を検討し、現実に即したライフサポートプログラムを検討中である。
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Research Products
(4 results)