2014 Fiscal Year Research-status Report
ホルモン療法を受ける閉経前乳がん患者の自己コントロール支援プログラムの開発と評価
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26463349
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
林田 裕美 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (10335929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 京子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (90207085)
香川 由美子 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (80324317)
徳岡 良恵 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (30611412)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ホルモン療法 / 乳がん / 自己コントロール / 看護プログラム / がん看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の研究目的:1)ホルモン療法を受ける閉経前乳がん患者の自己コントロール支援プログラム(以下、プログラム)を開発する。2)プログラムの有効性を評価する。 概要:研究目的1)については、先行研究結果や既存の文献を用いて、プログラムの開発を行った。プログラム内容には、ホルモン療法による更年期症状やその対処、生活の仕方、ストレスマネジメントなどの身体的側面の自己コントロール支援、上手に自己表現ができるスキルなど心理社会的側面の自己コントロール支援を含んだ。また継続的な自己コントロールを図るため、定期的経過観察を含んだ。 研究目的2)については、通常ケアを受ける群(以下、対照群)に対するデータ収集を実施した。(1)研究対象者:ホルモン療法開始後2カ月以上が経過し2年未満で、途中ホルモン療法剤の変更がなく、心身の状態が安定していると医療者によって判断されている乳がん患者20名であった。(2)データ収集方法:対象者の許可を得た上で、背景調査用紙を用いて診療録から年齢、疾患や治療の状況などについて情報収集した。プログラムの有効性の調査として、簡易更年期指数、日本語版POMS短縮版、アサーション行動尺度、心理的well-being尺度の自記式質問紙を用い、調査開始時(base line)、調査開始4週間後、調査開始8~12週間後に調査を行った。また、調査開始時と調査開始後8~12週間後には、現在生活する上での困難と困難への取り組みについて、半構成的質問紙を用いて面接を実行った。(3)分析方法:記録調査および自記式質問紙調査のデータの集約を行っている途中である。半構成的面接調査のデータは、逐語録の作成を進め、随時分析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究目的2)において、対照群のデータ収集は行えたが、通常ケアとプログラムを受ける群(介入群)のデータ収集着手に至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究目的2)の遂行において、計画的に実施していく。また、研究施設や研究協力者の開拓を進め、対照群ならびに介入群の対象者数増加を目指す。
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Causes of Carryover |
研究目的2)の遂行において、対照群のデータ収集にとどまり、介入群のデータ収集、およびその後の分析のための物品購入をしていない。また、データ収集が進まなかったため、研究結果の発表できず、旅費が余剰となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
物品費では、介入群のデータ収集およびデータ分析のため、分析用PC、統計ソフト、文具類を購入する。旅費では、研究資料収集および結果発表のための国内外旅費を賄う。また、研究を円滑に進めるために研究補助を行う人材を雇用し、人件費で賄う。
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