2014 Fiscal Year Research-status Report
がん看護専門看護師の役割遂行能力を高める臨床における継続的教育支援方法の開発
Project/Area Number |
26463350
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
香川 由美子 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (80324317)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 裕美 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (10335929)
徳岡 良恵 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (30611412)
田中 京子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (90207085)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | がん看護専門看護師 / 看護管理者 / 教育基盤 / 継続的支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、がん看護専門看護師(以下OCNS)の高度看護実践の教育基盤を形成するために臨床におけるOCNSの継続的教育支援方法を開発することを目的としている。そのため3年度計画を立て、1年目に当たる平成26年度は、臨床における看護管理者がOCNSの支援の実際と必要と考える支援を明らかにするために取り組んだ。 平成26年度の推進計画は、テーマに関連した文献検討、研究協力者の募集及び依頼、調査の実施、結果のまとめと分析を完了させる予定であった。本年度は計画通りに進捗し、平成27年度には学会発表できる準備も整っている。 本年度の研究成果は、看護管理者は、就学前の支援として進学への心理的、物理的、経済的支援を行っていた。大学院修了後からOCNSとして自立するまでの2~3年までの時期での支援は、看護管理者の役割によって異なっており、看護師長は実践力を向上させる支援、副看護部長は多職種との連携の取り方や態度、看護部長は組織の中で位置づくための支援を行っていた。この研究の結果は、看護管理者としてのOCNSの教育基盤を築く役割モデルの構築に導くことができる資料としての価値があり、高度看護実践の教育基盤を形成するためのファーストステップとしての意義がある。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の推進計画は、テーマに関連した文献検討、研究協力者の募集及び依頼、調査の実施、結果のまとめと分析を完了させることにあり、本年度は推進計画の通りに進めることができ、まとめと分析は完了している。次年度には学会で発表できる準備も整った。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、OCNSが看護管理者から受けた支援と必要と考えている支援内容を明らかにすることが目的である。そのために、7月までに倫理審査委員会より計画の承認を受ける、7月~9月対象者の募集及び依頼を行い、調査を行う。10月~2月結果のまとめおよび分析を行い、学会での報告の準備を行う。3月報告書のまとめ、の予定である。計画の修正が生じた際には、その都度研究分担者と協議を行う。
|
Causes of Carryover |
本研究は3年間の予定であり、現在1年目が終了した段階であるため、あと2年間の研究を遂行するために必要な予算を残している。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
2年目の助成金使用予定は、物品費として研究遂行に必要な物品の購入、旅費として学会での発表の予定、人件費として、事務補助員を雇用し、予算執行や管理の委託を行い、謝金として研究で得られたインタビューデータの書き起こし作業の依頼等を予定している。3年目も同様の項目で予算の執行を予定している。最終年度では、研究成果を広く公表するために製本等の予算を追加している。
|