2014 Fiscal Year Research-status Report
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26463368
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
野口 真貴子 北海道大学, 大学院保健科学研究院, 准教授 (30459672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村山 より子 上武大学, 看護学部, 教授 (70289875)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 母親 / 食生活 / 母子保健 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、次世代を担う子どもを育てている母親の食習慣を明らかにすることである。次世代を担う子どもを健康に育てるには、母親が健康的な生活習慣を身につけ、実践していることが基礎となる。そのため本研究は、調査地域を全国的に割り振り、幼児を育てている母親の日常的な食習慣を量的、質的調査から詳細に明らかにする。 平成26年度は、母親の食習慣を明らかにするための調査計画を見直し、研究計画書を作成した。この研究計画書は、北海道大学大学院保健科学研究院で倫理委員会で審査され、承認をうけた。北海道地区、本州地区、九州地区、四国地区の4 地域に居住する幼児(3 歳から6 歳未満)を育てている母親を対象にするため、各地区の保育所に協力を得、自記式食事歴質問票の簡易版(BDHQ)を用いた量的調査を実施した。さらに量的調査を実施した母親のうち承諾が得られた母親には、母子の食習慣に関する半構成的インタビュー調査を実施した。これまで量的調査は、北海道地区、本州地区、九州地区で実施し、有効回答105部を得た。質的調査は、九州地区で実施し、8名の回答を得た。現在、データの入力、分析をすすすめている。 本研究の基礎研究として実施した研究結果は、2014年8月の国際疫学会において、以下の内容で発表した。Noguchi M, Kume M, Murayama Y, Harada M, Iizuka Y: The dietary intake of Japanese women raising children in infancy. IEA World Global Conference of Epidemiology, Anchorage, Aug 2014.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3年計画のうち、2年間は幼児を育てている母親を対象とした調査を実施する予定である。初年度は研究計画を見直し、倫理委員会で倫理的観点よりの審査と承認をうけて調査を開始した。量的調査は予定標本数200件中105件実施、質的調査は予定標本数16から20件のうち8件と、予定対象者数の半数は収集できている。対象地域も、全国4地区のうち3地区で実施しているので、おおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
調査は、研究2年目にあたる本年度も継続して実施予定である。質的調査の承諾がとれているが、日程調整中のため未だ実施していない対象者への質的調査を優先して実施する予定である。その後、調査を開始していない四国地区での調査にむけて協力施設(保育所)との調整を行い、今年度中に実施できるようにする。さらに北海道地区、関東地区は、それぞれもう1か所の協力施設を依頼し、予定標本数の調査が実施できるようにする予定である。
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Causes of Carryover |
量的調査は、九州地区は1か所の予定であったが、研究協力施設の都合により、今年度、九州地区での調査を2か所行い、質的調査ともに完遂することができた。そのため、九州地区での調査に要する旅費等の支出が年度末に必要となった。 国際疫学会にて、本研究の基礎研究の発表と情報収集を行ったたため、外国旅費が必要となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度予定していた九州地区の調査が終了したため、残り3地区(本州地区、四国地区、北海道地区)の調査を行う。
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