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2014 Fiscal Year Research-status Report

早産児の脳神経の発達促進を支える家族への睡眠教育プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 26463383
Research InstitutionGunma Prefectural College of Health Sciences

Principal Investigator

樋貝 繁香  群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (50362083)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 原 美弥子  北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (00276172)
阿部 正子  長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (10360017)
永井 優子  自治医科大学, 看護学部, 教授 (40237491)
石田 寿子  天理医療大学, 医療学部, 助教 (50570280)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords睡眠教育 / 早産児 / 家族支援
Outline of Annual Research Achievements

早産児の脳神経の発達には睡眠が関連深く,サーカディアン・リズムが形成される生後4 ヵ月までの養育環境の調整がその後の発達への影響が指摘されている。早産児の発達障害の予防し,脳神経発達の促進を支えるためには,病院から家庭への継続した家族への支援が重要である。そこで,本研究は早産児の家族に対し,病院から家庭へと継続した睡眠教育プログラムの開発を目的とする。
本年は,早産児の家族への睡眠教育プログラムの開発及び成果指標の検討を行い,パイロット・スタディを行った。先行研究より光や音といった環境要因に加え,親の不要な刺激,就寝の習慣が新生児の睡眠の発達に関連する要因であること,睡眠表への記入の負担を考慮し,機器の活用を検討した。さらに,調査票においては,睡眠の質の評価や身体および精神面の双方の問題を評価する尺度の活用を検討した。また,家族を支援する立場の看護師の睡眠支援の現状を明らかにするため,NICU/GCUで勤務する10人の看護師を対象にインタビューを実施した。パイロット・スタディは3件行い,退院後と修正1ヵ月の時点の調査の結果,退院後は,子どもの授乳のリズムが不規則であり,母親の最長睡眠時間は2時間前後と,寝不足を実感していた。一方で,母親は睡眠表を俯瞰し自身の睡眠について振り返り,なるべく同じ時間に就寝するよう心掛けていた。修正1ヵ月の時点で子どもの最長睡眠時間は深夜に認め,子どもの睡眠の発達を確認できた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

家族への睡眠教育に取り入れる内容を先行文献や看護師のインタビューより明らかにしたうえで,パイロット・スタディを行った。その結果,両親は子どもの睡眠の重要さと睡眠環境の調整について理解を示した。退院後,母親は子どもの授乳のリズムがつかめず不要な刺激を与えていた。しかし,修正1ヵ月では子どもの反応の理解がすすみ,まとまった睡眠をとるよう努力していた。この時点で子どもの最長睡眠時間は深夜に認め,子どもの睡眠の発達を確認できた。自由コメントより,睡眠表への記入は自身の睡眠の振り返りになり,生活を整えようとする意識づけになっていたと意見があった。一方,睡眠表の記入を積極的に行えない父親もおり,父親への介入が課題である。看護師のインタビューからは,子どもの睡眠を促すようなだめのケアを行っていたが,早産児の睡眠の発達に関する知識が乏しいと自覚しており,退院後の子どもの睡眠発達を視野に入れた退院調整は行っていないという結果であった。

Strategy for Future Research Activity

27年度は介入群と対照群を設定し,介入群には睡眠教育プログラムを実施する。実施に当たり,パイロット・スタディの評価を踏まえ退院前に親が子どもの反応を理解するための手掛かりとなる支援方法を施設の研究協力者である看護師と共に検討する。また,父親の睡眠表への記入は課題であり,説明を十分に行うと共に,負担にならない方法を相談しながら決めていくこととする。

Causes of Carryover

26年度は,睡眠教育プログラムの実施に向けた施設との調整までを目標としていたが,調整に時間を要している施設もある。施設との調整後,プログラムの最終確認のため研究者間会議を予定していたが,遅延しているため研究費を執行できなかった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

研究メンバーとの研究者間会議のための旅費,調査の交通費,学会発表予定のための旅費,データ分析の研究補助の人件費,調査に必要な睡眠計のデータ記憶媒体,印刷用紙などの消耗品が必要となる。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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