2014 Fiscal Year Research-status Report
がん患者を親に持つ子どものグリーフケアを支える医療者育成システムの構築
Project/Area Number |
26463430
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
小島 ひで子 北里大学, 看護学部, 教授 (50433719)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 善和 東海大学, 健康科学部, 准教授 (60215259)
林 美奈子 目白大学, 看護学部, 教授 (90433664)
辻 佐恵子 北里大学, 看護学部, 講師 (70422889)
内藤 茂幸 北里大学, 看護学部, 助教 (20406961)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | がん患者を親に持つ子ども / グリーフケア / 応用教育プログラム / 医療者育成システム |
Outline of Annual Research Achievements |
目的は、がん患者を親にもつ子どものグリーフケアに対応する医療者のための基礎教育プログラムの継続評価を通し、基礎教育プログラムの有効性を明らかにすること、応用教育プログラム開発に向けてのニーズを明らかにすることである。方法は、上記の「基礎教育プログラム」に基づいた研修参加者を対象に、研修後のがん患者を親に持つ子どものグリーフケアへの意識・実践、応用プログラムへの要望等のアンケートをした。調査期間は、平成27年度1月~3月。倫理的配慮は北里大学看護学部研究倫理委員会の承認を得た。(26-18)。結果は、対象者45名中39名から回答があり、ほぼ全員が看護師であった。研修会後の「気になる事例の有無」について、「あった」との回答が55%をしめ、「スタッフ間での話し合い」が「できた」のは87%であった。特に「意図的な働きかけにより話し合いの機会が増加」し「研修資料を活用し情報共有ができた」等の回答であった。事例「介入」は、57%が「できた」とし、「他の専門職への介入依頼、看取りケアなども含め直接介入」をしていた。「介入の際、研修は参考になったか」について、「非常になった」「なった」計95%であった。特に「子どものグリーフの理解と患者・家族ケアが統合でき視野が拡大し、介入への自信になっ」ていた。子どもケアへの関心度は、「非常に高くなった」「高くなった」計95%をしめ、「子どもへのグリーフケアの必要性を学び、より学びたいと考えた」等であった。研修後の子どもケアの実施について、「非常にしようと思った」「思った」計87%であった。以上より基礎教育プログラムは子どもケアへの関心や実践への意欲を高め、実践介入への参考になっており、有効性が明らかになった。応用プログラムへのニーズは、チームアプローチ方法をはじめ、より実践的内容が多くをしめ、この内容を参照し応用プログラム案の開発をしていきたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
がん患者を親に持つ子どもグリーフケアに対応する基礎教育プログラムの継続評価および応用教育プログラム開発に向けてのニーズ調査し、応用プログラム案を作成することを目的としている。現在調査は終了し分析後、プログラム案を作成予定。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、がん患者を親に持つ子どもグリーフケアに対応する基礎教育プログラムの継続評価をまとめること、応用教育プログラム開発に向けてのニーズ調査の結果をもとに、応用プログラム案を作成し実践し、プログラム全体の評価をする。平成28年度は開発したプログラムを臨床で普及するために、ファシリテーター教育プログラム案を作成し開発への示唆を得る。
|
Causes of Carryover |
会議費について、メール会議が多かったため、当初の計画より費用がかからなかったため
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、メール会議も踏まえて、会議計画を立てていきたい
|
Research Products
(1 results)