2016 Fiscal Year Annual Research Report
Developement a program for training the Japanese child-care professionals, to early detection, protection, and prevention of sexually abused children.
Project/Area Number |
26463433
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
久保 恭子 (木村恭子) 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (10320798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田崎 知恵子 日本保健医療大学, 保健医療学部看護学科, 教授 (00389892)
坂口 由紀子 日本医療科学大学, 保健医療学部, 准教授 (00438855)
倉持 清美 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30313282)
岸田 泰子 共立女子大学, 看護学部, 教授 (60294237)
市村 彰英 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70363786)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 子どもの性虐待 / 予防プログラム / 日本人向けプログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
日本人の子育て支援者向けの性虐待児の早期発見と保護、予防のためのポピュレーションアプローチとして使えるプログラムを作成した。当初、米国ミネソタ州のコナーハウスで作成されたリフカープログラムを活用しようと試みたが、日本人の専門家の評価が二極化したため、リフカープログラムの前段階となるようなプログラムの作成を試みた。米国GUNDERSEN National Child Training CenterのCASTプログラム、日本看護協会等で実施している子どもの虐待に関する講義、日本にて虐待予防を積極的に行っている団体の指導者の意見も聞き、また、参加者のフィードバックをもとに、2年かけて、目的のプログラムを完成させた。このプログラムの特徴はDVDや人形を効果的に使用したこと、性虐待や性虐待に関する知識の教授と共に、生殖器や性に関する言葉をソフトな表現にして嫌悪感を低下させたこと、日本の性虐待を含む虐待の歴史、統計、子どもの人権、法的制度、性虐待児の保護後の生活の様子、保護施設、虐待者のその後(法的な手段を含む)、家族関係の様子、加害者支援や裁判の動向等の情報を入れたことである。また、ディスカッションや相談の時間を設け、問題を抱えた参加者を専門機関につなぐようにした。さらに、性虐待児のその後、抱えやすい問題点としてDVや性暴力、性に関する問題、精神的な問題についてもプログラムに入れ込んだ。これらのプログラムの実施後、参加者からのアンケート調査では不快感、嫌悪感、恐怖を感じることなく受講ができたこと、子どもをケアする専門職者として自覚や使命感がわいたこと、親性を学ぶプログラムともなりうるとの意見が聞かれ、本研究の目的である性虐待児の早期発見と保護、予防のための専門職者育成の日本人向けのプログラムは概ね完成できたと考える。プログラムの実施ができるスタッフの育成が今後の課題である。
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Research Products
(6 results)