2014 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の排尿リハビリテーションプログラムの開発とその評価に関する研究
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26463451
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
佐藤 和子 聖徳大学, 看護学部, 教授 (00196221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼板 佳孝 大分大学, 医学部, 教授 (40366571)
吉良 いずみ 大分大学, 医学部, 講師 (70508861)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 下部尿路障害 / 尿失禁 / 残尿量 / 睡眠覚醒パターン / 排尿リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】先行研究で作成した排尿リハビリテーションプログラム(以下リハプログラム)のうち、どの項目が骨盤底筋群に効果があるか検証する。【対象】健常な成人男性10名、女性10名、合計20名。【方法】各対象者に、①膝関節屈曲、②内転筋収縮、③歩行、④軽いジャンプの4項目の運動を行い、三次元動作解析装置リアルタイム筋活動ソフトと表面筋電計(Noraxon社製)を用いてその変化を収集・解析し、骨盤底筋群に影響を及ぼす運動項目を抽出する。その結果をもとに、高齢者が実践可能なプログラムに修正する。 【結果】今年度は三次元動作解析装置のトラブルにより、予定対象者数のうち、男性4名、女性5名のデータを収集し、現在も続行中である。解析途中であるが、得られたデータのうち、男女とも②内転筋収縮、④軽いジャンプ、①膝関節屈曲の順に変化が見られた。特に、②内転筋収縮と④軽いジャンプの併用により、さらに筋収縮の度合いが顕著に見られた。 【考察】現在もデーターの収集・解析途上であるが、三次元動作解析装置を用いてリアルタイムに運動を可視化することにより、②内転筋の収縮および④軽いジャンプの併用による運動は、骨盤底筋群に影響を及ぼすことが示唆された。 【結論】リハプログラムは概ね妥当であるが、プログラムの追加・修正を行い、例数を蓄積し、継続評価することが必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者が新設看護学部に異動したため、当初の予定どおりの研究に割く時間の確保が十分できなかった。また、分担研究者と研究場所が分散したため、新任地での研究基盤の整備(研究機器の確保および正確なデータ収集のための機器の取り扱い、プレテスト、施設の確保)等に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
測定機器の充足により、今年度は平成26年度に予定していた不足データの収集とともに27年度の目標(アセスメントプログラムの手順化、および標準化)を達成するために、精力的に調査に取り組む予定である。現在、調査協力施設との打ち合わせを重ね、調査協力者の確保、計画の微調整を行い、調査を継続中である。
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Causes of Carryover |
平成26年度は、使用機器の整備とそのデータ収集を中心に研究を推進したため、研究代表者の消耗品の未使用、調査協力施設で使用した消耗品の発注が遅れたこと、分担研究者の学会参加予定の変更などによる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
未使用分に関しては、調査研究施設で借用した消耗部品(三次元解析装置によるデータ収集に伴うもの)の購入返却を優先する。 その他の経費は、平成27年度の申請どおりに使用する。
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Research Products
(23 results)