2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Type II communication scale of elderly people who need long-term care in geriatric facilities and in home care
Project/Area Number |
26463471
|
Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
深谷 安子 関東学院大学, 看護学部, 教授 (20238447)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 隆憲 東海大学, 法学部, 教授 (00234279)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | タイプⅡコミュニケ-ション / スケ-ル / 要介護高齢者 / 高齢者施設 / 在宅ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は施設および在宅における要介護高齢者のタイプⅡコミュニケーションスケールを作成し、その信頼性と妥当性を検証することを目的とした。タイプⅡコミュニケーションスケールの質問項目の作成は、質的先行研究により抽出されたタイプⅡ発語の構成要素9項目、並びに高齢者の自発性やタイプⅡ発語を促すスタッフの関わりに関する7項目の合計16項目を選定した。項目数は高齢者にとって負担にならないように出来る限り少なくした。項目毎に、全く話さなかった(0点)から、たくさん話した(4点)までの4段階のリッカートスケールを作成した。 本尺度の信頼性は、①因子分析とkappa統計による質問項目の決定、②Cronbach’s α信頼性係数による内的整合性の検討、③テスト・リテスト相関係数による安定性の検討を行なった。 妥当性は、①主成分分析に基づいた構成概念妥当性の検討、②タイプⅡコミュニケーションスケールとタイプⅡ発語時間の相関に基づいた基準関連妥当性の検討、タイプⅡコミュニケーションスケ-ルとQOL(主観的幸福感(PGC、VAS)、協調性幸福感)並びに抑うつ度(CES-D)との相関による併存妥当性の検討を行なった。 研究対象者は、要介護高齢者75名(施設51名、在宅24名)とした。基準関連妥当性は、本尺度とタイプⅡ発語時間の実測値との相関から検討した。その結果、本尺度とタイプⅡ発語時間には施設高齢者においてr=.54(p=.000)と、在宅高齢者においてr=.82(p=.007)と有意な相関が認められた。並存妥当性は、施設においては本尺度と主観的幸福感(PGC)との相関から検討したが、r=-.24(p=.14)と有意な相関は認められなかった。但し、在宅においては本尺度と主観的幸福感(VAS)との間にr=.70(p=.03)と有意な相関が認められた。
|