2015 Fiscal Year Research-status Report
就労移行/準備期にある精神障害者を対象とした自己効力感促進プログラムの効果検証
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26463490
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
大井 美紀 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 教授 (70314987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下寺 信次 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (20315005)
高橋 美美 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 講師 (30380330)
矢野 宏光 高知大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (90299363)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 精神障害者 / 就労支援 / 自己効力感 / 心理教育 / 運動指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.26年度の実施概要:1)26年度は、主に研究者らによって作成されたオリジナルプログラムを用いて各事業所で介入を行い、データ収集を行った。(①分析対象者:介入群21名、コントロール群21名に割り付けた。②プログラム介入概要は、①3回の教室90分/回(内容:①心理教育と運動指導・体力測定を複合したオリジナル)とと②健康日誌(レコーディングによるセルフモニタリング)の実施を、26年9月~12月において、8週間にわたり実施した。介入プログラムは全過程において研究責任者が担当した。)2.27年度の実施概要:1)27年度は、主に、26年度に収集したデータの分析作業及び、研究協力をしていただいた各施設(5箇所)ごとへの結果報告会及び、健康教室を実施した。(平成27年度5月~10月)。2)研究協力をしていただいた、A社会福祉法人から、「次年度以降、法人の年間事業にプログラムを組込たいとの申し出があり、具体的に職員と協働してプログラムの企画立案を行った(28年度実施に向けての教材・器具の整備含む)3)研究成果の一部を学術交流の場や、学会等で公表した。4)成果の質的・量的分析作業継続中。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
①26年度末の計画ではサンプル数を増やすために新規事業所を1箇所加える予定であった。しかしながら、作業所の管理責任者の交代等で調整が困難となり見合わせる判断をした。 ②研究者の学内業務の関係で、新たな協力施設開拓が進捗せずサンプル数を増やすという計画が遅れた。状況を踏まえ、サンプル数は増やさず分析を行うこととした。
③27年度は、各協力事業所から、26年度の介入の結果報告会の際にあわせて、健康教室を開催してほしいとのニーズがありその対応(資料づくりや教室の企画等)を行ったため、当初計画していたデータ分析・論文作成が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
①指導者向け(主に作業所スタッフ)の指導ガイドラインの作成:A社会福祉法人の28年度年間事業計画の中に、本プログラムを応用した健康づくり事業を組み込むこととなったため、指導者向けガイドラインの作成を協働して行うことが可能となった。 ②上記ガイドラインの作成とあわせて、健康教育で活用できる教材(副読本・健康日誌等)を作成する。 ③今後、本プログラムを継続して実施するための工夫の一つとして、「通信(体験者の声など企画)」の媒体を、作業所と協働して作成する。フェイスブック・ホームページ等の作成も検討(協力作業所の1つが、PC教室や入力作業を行う部門があるため、その部署と一緒に実施方法について検討する。) ④成果の論文化や公表を行う。
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Causes of Carryover |
前述したとおり、研究計画にやや遅れが生じたため、当初予定していた数の学会発表ができなかった。そのため学会発表のための旅費や、論文投稿に関する予算が執行できていないため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度できていなかった学会への発表及び、論文投稿を計画的に行う。
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Research Products
(2 results)