2015 Fiscal Year Research-status Report
訪問看護ステーションにおける災害時初期対応ガイドラインと教育プログラムの開発
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26463504
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
森下 安子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (10326449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 宣容 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (10244774)
小原 弘子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (20584337)
森下 幸子 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (40712279)
川上 理子 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (60305810)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 災害看護 / 災害時初期対応 / ガイドライン / 災害教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
訪問看護ステーション災害初期対応ガイドラインに必要な構成要素と活動項目の信頼性と妥当性を検証するために、災害看護のエキスパートにインタビュー並びにアンケート調査を行った。アンケートは、全国訪問看護事業協会の会員として登録されている訪問看護ステーション600ヶ所の中、同意の得られた130ヶ所を対象に行った。インタビューの結果、構成要素と活動項目については、妥当性があると考えられたが、一部洗練化を行った。洗練化の結果、構成要素(「」でしめす)及び活動項目(””でしめす)は、「災害への備え」には、”マニュアル作成””災害教育・訓練””利用者の初期優先度の判断””ステーション内の減災への環境整備””看護職地震の備え行動”があり、「災害時における自己の安全確保」には、”災害状況の把握””安全確保行動”があり、「ステーションスタッフの安否確認」には、”スタッフとその家族の被災状況の集約””ステーションの人的物的被災状況のアセスメント”があった。「利用者と安否確認と緊急対応のトリアージ」には、”スタッフの役割分担””身体的被災状況の把握””家族の身体的被災状況の把握””ライフライン、家屋内の被災状況の把握””緊急搬送、施設搬送のトリアージ”があった。「生命安全の確保」には、”生命を維持する生活の維持””急性増悪の予防””治療継続への支援”が、「多機関他職種との調整」には、”他職種との情報交換””支援体制の調整”があった。アンケート調査結果については、現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アンケート調査の回収率が低く、配布対象を拡大することになったため、予定より遅れ、分析を行っている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
多様性のある災害発生時の状況の中でも、有効である状況を研究者らで明らかにし、アンケート結果に基づき、ガイドライン、教育プログラム開発へと発展していく。
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Causes of Carryover |
質的データより抽出したガイドラインの構成要素と活動項目の信頼性妥当性について、量的研究にて明らかにする予定であったが、一定の回収数を確保するため、回収期間を延長したため分析中である。そのため、ガイドライン(案)作成には至らなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
信頼性妥当性が明らかになった、ガイドラインの構成要素と活動項目からガイドライン(案)を作成し、そのガイドライン(案)から教育プログラム(案)を作成、洗練化を行う。
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