2015 Fiscal Year Research-status Report
長期追跡に基づく在日コリアン高齢者と日本人高齢者の抑うつの要因にかんする研究
Project/Area Number |
26463525
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
伊藤 尚子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80456681)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 永子 四国学院大学, 社会福祉学部, 教授 (50161550)
文 鐘聲 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (50460960)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 在日コリアン高齢者 / 抑うつ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、在日コリアン高齢者の抑うつとその関連因子を明らかにし、在日コリアン高齢者の精神的健康向上のための具体的な支援方法を検討することを目的としている。朝鮮半島出身者である、在日コリアン1世は過去の生活基盤が脆弱であったことなどが予想され、それらの影響から、同年代の日本人高齢者と比べ健康格差がある可能性があることが考えられる。また言語的なハンディが、特に高齢女性にみられるなど、調査を進めるうえでも課題が多い。研究2年目に入り、フィールドにしているエスニックグループとの定例会議に定期的に参加し、研究計画の調整を行っている。また、在日コリアン高齢者を支援する生活支援団体研修会にも参加し、全国に広がるエスニッグループの代表責任者、エスニックグループ内の介護施設責任者、研究者との情報交換を行っている。また、エスニックグループ内の介護支援施設にて、定期的な参与観察及びインフォーマルインタビューも継続している。それらの、観察から得られた結果をもとに、抑うつの高低と生活習慣、社会参加状況、家族関係などの人間関係因子、教育歴などの社会環境因子を抽出した。2年目に実施予定であった大規模調査が研究対象地の都合にて、次年度に延期されたため、現地責任者及び共同研究者とも、今後の研究の計画について再調整を行った。在日コリアン高齢者支援団体の協力をもとに、調査対象者及び調査対象地をさらに拡大して、来年度、調査を予定している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2年目のに計画していた調査が、研究対象であるエスニックグループの都合により少し遅れて企画されることになった。予定よりデータ回収が遅れているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
遅れていたデータ回収は、調整の結果、次年度中には回収できる見込みとなった。
|
Causes of Carryover |
予定されていた調査が研究対象となっているエスニックグループとの調整の都合で、調査が延期された。そのため調査費用の繰越が発生した事で次年度への繰り越しが発生した。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度には調査が実施されるため、繰越分は調査費用として使用の予定。
|
Research Products
(1 results)