2017 Fiscal Year Research-status Report
触法精神障害者の地域生活における現状と地域支援体制の確立に向けた基礎研究
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26463538
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
宮城 純子 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (60433893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 純子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 講師 (00617467)
相澤 和美 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (40296520)
半澤 節子 自治医科大学, 看護学部, 教授 (50325677)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 触法精神障害者 / 社会復帰 / 地域支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
心神喪失者等医療観察法が適用され、入院治療・地域医療においた専門的医療の提供が開始になり、触法精神障害者の社会復帰支援体制が不十分なわが国にとって、社会復帰が制度化された意義は大きい。しかし触法精神障害者の社会復帰に関する現状を触法行為と関連付け、家族が抱える困難やニーズを具体的に検討を加えた報告は少ない。本研究の目的は、地域で生活する触法精神障害者とその家族を対象に、触法精神障害者が地域で生活する上での支援ニーズと、触法精神障害者家族が抱える困難の制度化に向けた基礎資料を得ることにある。また措置入院制度を使い病院を退院した患者の処遇に関して、社会では制度の修正が求められているところである。本研究は今後貴重な基礎資料となることが良そう出来、調査データの数を求めるのではなく、丁寧な分析を行っていくことで、今後の示唆を得たいと考えている。 研究者らは、適時会議を行い司法精神医療、司法精神看護、薬物依存など司法精神医療に関する勉強会に参加または開催し、司法精神医療に関する知識を深め症例検討や諸外国の文献検討会などを継続している。本年度は調査票の配布、収集を行っている。また計画が遅れていることから、平行して他の研究に着手し、倫理委委員会申請中である。今年度も、発表に重点を置くのではなく、データ分析等に重点を置き、関連学会に確実に発表できるよう計画的に進めていく予定である。データ収集が思うように進まない部分もあり会議を開催しながら、修正し今年度は、口頭発表を1~2本の予定で行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予定としていた調査数が集まらず時間がかかっている。また倫理委員会からの差し戻しなどもあり予期せず、着手開始が遅くなってしまった。すべてがゆっくりでも確実なデータを残していけるように行っていくが、今年度はペースをあげまとめてていく。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集をある程度のところで切り上げまとめ、発表へと進めていく予定である。適切に本調査がまとめられるよう進める。
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Causes of Carryover |
倫理委員会承認に時間がかかり、ほとんど着手できなかった調査があった。今後その調査を進め遅れを取り戻す予定である。
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