2018 Fiscal Year Annual Research Report
Constructing a system to support cancer patients and their families in the community by using local residents, universities, and nursing students
Project/Area Number |
26463549
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
岡本 理恵 金沢大学, 保健学系, 准教授 (50303285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
表 志津子 金沢大学, 保健学系, 教授 (10320904)
市森 明恵 金沢大学, 保健学系, 助教 (80507369)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | がん患者 / がんサバイバーシップ / がん教育 / 地域づくり |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、平成28年度に実施した大学近隣地域の20歳以上の住民を対象とした調査「がんに対する意識や知識についての質問紙調査」の結果を受け、地域住民に対する学習機会の企画と地域でがん患者を支えるシステムの構築について模索してきた。この研究は地域住民のがん教育の側面と、看護学生が地域においてマンパワーとして活躍すると共に、学生時代から現場の課題に関わる学習機会のシステム化の実現を目的としている。現在、研究計画書を作成段階であり、近々に倫理審査委員会への申請を行う予定である。平成30年度は大学近隣のがん患者支援団体の協力を得ることができ、当学の看護学生が令和元年より支援団体施設において看護実習を行うことが決定した。この実習は大学の近くにあるがん患者の支援を行う任意団体で、これまでの地域における調査においても協力が得られた団体である。学生達は実習で、がんを患いながらも地域で生活する人々の暮らしの実態とその支援の必要性を学ぶことが可能になる。この環境の実現により、看護学生が恒常的に地域のがん患者支援に関わることができる環境への足がかりができたと考えている。しかしながら、本研究期間中には当初計画していた地域住民と看護学生を対象としたがん患者支援のシステム構築のためのアクションリサーチを展開するには至らなかった。 平成30年度で本研究期間は終了するが、引き続き28年度調査結果の論文化を行う。また、地域における住民のための学習会を開催すると共に、看護学生を活用した地域におけるがん患者の支援システム構築を目的としたアクションリサーチの実施に向けての作業を行う予定である。
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