2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a mentoring program from an infant / school child developmental disabled child and senior parents to support parents
Project/Area Number |
26463552
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
西嶋 真理子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (50403803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 希望 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (40749800)
柴 珠実 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (60382397)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 発達障害 / ペアレント・メンター / 親支援 / ピアサポート / 学童期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、前向き子育ての原則を学んだ発達障害児の親がメンターとなり、幼児期・小学校低学年の発達障害児の親に対するメンタリングの方法を構築することで、ピアサポートの仕組みをつくること、多彩な個性を有する発達障害児の親を支える方法として、専門家と子育ての先輩がパートナーシップを構築し、当事者を支えるピアサポートができる関係性を醸成した上で、専門家の役割を捉え直すことに意義がある。認知行動療法等に基づくトリプルPの技術を学んだ発達障害児の親40名とそれに見学参加した保護者会役員5名を対象にフォローアップセミナーを開催し、子育て技術の応用の継続支援を行った。さらにセミナーに参加した21名にペアレント・メンターを紹介し、学習会の案内を行った。研究会メンバーが講師となり傾聴や共感の演習からなる学習会を企画・開催し、それに参加した10名がペアレントメンターに登録した。もう一つの学習会はペアレント・メンターシンポジウムとして行政・専門職・発達障害児の親や支援者等に対して、啓発も兼ねて広く参加を呼びかけ、地方新聞にも大きく取り上げてもらった。ペアレントメンタリングプログラムの構築を目指して、研究会メンバーや支援機関との連携のもとcafe形式の相談会であるペアレントメンターcafeを4地域で開催し、関係機関に協力を求めてメンティを募った。その結果、診断後間もない子どもの親の訴えに対してペアレント・メンターが受容・共感的に傾聴し、保護者目線での情報提供を行い、メンティの高い満足感とメンターの自信につながった。cafeの後は、メンターと研究メンバーで記録を行い、メンタリング場面を振り返った。メンターへの支援を図りながら、メンタリング・プログラムの検討を行った。メンタリングの結果については、指導いただいた先進地の専門家や県内の支援者にフィードバックし、支援体制構築の基礎をつくった。
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Research Products
(3 results)