2015 Fiscal Year Research-status Report
介護予防システムを推進する保健師の活動強化プログラムの検討
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26463568
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Research Institution | Tenshi College |
Principal Investigator |
吉田 礼維子 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (90320556)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 介護予防 / ケアシステム / 保健師 / 公衆衛生看護 / 地域看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、地域の介護予防システムを推進するための活動の強化に向けて、先行研究で開発した「介護予防システムを推進する保健師の活動指標」を活用して、介護予防システムを推進する保健師の活動の実態を明らかにし、さらに地域の介護予防活動および地域づくり活動の現状との関連を明らかにすることを目的とした第一段階の調査を実施した。 高齢化率の高い24県の全ての市町村および地域包括支援センターの保健師を対象に、郵送による自記式質問紙調査を実施した。調査内容は、4因子29項目からなる「介護予防システムを推進する保健師の活動指標」、基本属性(所属、年齢、保健師活動経験年数、地域活動年数、職位など)、所属機関(人口規模、担当職員数、地区担当制など)、介護予防活動および地域づくり活動(介護予防事業の実施状況、介護予防事業の成果など)である。調査は所属大学の倫理委員会の承認を得た。配布数は2113、592人の回答が得られ、回収率28.0%であった。市町村の介護予防担当保健師189人、地域包括支援センター保健師403人であった。保健師は、住民の介護予防のニーズを把握して、支援につなげる活動を実施していたが、住民の主体的活動を促し、介護予防の課題や目標を共有し、地域の活動計画につなげる活動の実施に課題が確認された。今後の介護予防システムの推進には、住民との協働による活動と市町村の総合的な計画と介護予防を連動させた政策マネジメントが重要となることから、これらの保健師の活動を強化するためのプログラムの開発は意義あることと考える。今後は、介護予防システムを推進する活動をより詳細に記述するために、保健師へのインタビューを実施・分析して、活動強化のプログラムを検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度の実施予定の第一段階の調査が今年度にずれ込み、また、分析に予定以上に時間を要したため、今年度、第2段階のインタビュー調査の実施に至ることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、調査結果を分析し、第2段階の調査の準備をしている。今後は、一次調査において、2次調査への協力の同意が得られた保健師などを対象にインタビュー調査を実施し、介護予防システムを推進する活動の詳細と活動に影響を及ぼした体験を調査、分析し、保健師の活動強化プログラムを検討する。
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Causes of Carryover |
平成27年度実施予定であったインタビュー調査を平成28年度に実施予定のため、旅費、テープお。こし等の経費を次年度に申請する。また、研究成果を学会等で発表する予定である
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
現在、インタビュー調査に向けて準備中で、8~11月に実施の予定である。平成28年7月に一次調査の研究成果を発表予定である。今後、さらに学会発表、論文発表を計画している。
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Research Products
(1 results)