2017 Fiscal Year Annual Research Report
Strengthening the activities of public health nurses working to promote preventive long-term care systems
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26463568
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Research Institution | Tenshi College |
Principal Investigator |
吉田 礼維子 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (90320556)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 介護予防 / ケアシステム / 保健師 / 公衆衛生看護 / 地域看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
介護予防システムを推進する保健師活動の詳細と活動を促進・阻害する要因および活動に影響を及ぼした経験を明らかにすることを目的に、一次調査で承諾を得られた保健師および新たに選定した保健師10名を対象にインタビュー調査を実施した。 介護予防システムを推進するために保健師は、住民の自主活動の基盤をつくるためにリーダを育成し継続のための支援を実施していた。また、地域の介護予防のニーズを多様な方法で把握し、ニーズに対応する活動を他職と協働して行い地域の資源を開発していた。介護予防の効果を住民に返すとともに事業としての評価を行い活動の改善につなぐ努力がされていた。また、地域の課題を住民や地域の関係者と共有し総合計画に反映させ、ネットワークを構築していた。システムを推進する活動を促進・阻害する要因としては、人材、予算と共に、地域の支え合いの基盤や住民の主体性の意識、保健師の予防活動の重要性や調整役割の認識が関連しており、保健師間の意識の共有や他機関や他部門との連携に課題が見られた。また、保健師として地域に根差した活動の経験や異なる部署での経験、住民や他職種と協働した経験、活動を見直し評価を受ける経験、先駆的活動等から学ぶ経験が、保健師活動に影響を及ぼしていた。 介護予防システムを推進する活動には、人材、予算等の資源と共に地域の支え合いの基盤や住民の主体性の意識が関連しており、予防活動の重要性や保健師の調整役割の認識が保健師の専門性を意識した意図的活動につながり、システムの推進を方向づけるものとなっていた。保健師として地域に根差した活動や様々な部署での活動の蓄積、住民や多職種と協働した経験が活動の基盤となり、また、先駆的活動から学び自ら発信し客観的評価を受けること、地域で課題を共有し協働体制を構築することが、介護予防システムを推進する活動を発展させ、強化することにつながることが示唆された。
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Research Products
(1 results)