2016 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of location estimates based on the Radial distributions generated by positive distributions
Project/Area Number |
26540014
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
鎌倉 稔成 中央大学, 理工学部, 教授 (40150031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小椋 透 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00580060)
大草 孝介 九州大学, 芸術工学研究院, 助教 (30636907)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ワイブル分布 / 正の分布 / 回転分布 / 大数正規分布 / 位置推定 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,ナノトロンを用いて位置観測を行い,その位置推定を行う問題と,スマートフォンに適応可能な受信信号強度(RSSI)を用いて簡便に推定を行うという2種類の方法で統計的推測を行う方法について研究を行った.ナノトロンの実験では,電波反射の性質によってバイアスが生じてしまうため,単純な正の分布を回転しただけでは,推定精度が落ちてしまうため,位置パラメータの推定を組み込むことと,ガンマ回帰によるバイアス補正が有効であることがわかった.この成果は現在,日本計算機統計学会の英文論文誌に投稿中である. RSSI方式は装置が簡易であるが,ノイズが多く,環境の変化への適応が難しため,環境ごとの減衰モデルの作成の必要がある.また,事前に実測しておく必要があるが,スマートフォンなどの高機能なモーバイル端末の普及により,GPSによる現在位置がサービルできる状況下で,室内環境における位置推定技術を携帯端末上で実現する受容はますます増えている.本研究では,この点を踏まえて,ノイズの大きいデータでも統計モデルの有効活用により精度を上げる研究を行った.これまでの成果で正の分布を回転して得られる2次元分布の直積のモデルを考慮し,制止状態,移動状態と2つの状態に対応した分析を行った. 基本分布として対数正規分布を回転した分布により精度高く,位置推定が可能となることが分かった.距離減衰がデシベル値で表現されているので,距離の大数変換を考えた,大数正規分布が基本分布となりやすいと考えられる.NLOS環境においても精度を上げることが今後の課題である.
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