2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26540160
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
川野 竜司 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90401702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧ノ上 正浩 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 講師 (20511249)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | DNAコンピューティング / ナノポア / 脂質二分子膜 / マイクロ流体 / ドロップレット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、マイクロ流体技術により人工細胞膜を持つ液滴をネットワーク化し、人工膜中に形成したチャネル膜タンパク質とDNAを用いて、電気により出力を検出可能なDNAコンピュータを構築することにある。本年度はマイクロ加工技術により、チャネル膜タンパク質と安定な脂質二分子膜とを有するインターフェースをドロップレットの界面に作製することに成功した。更にはここに標的となる分子を感知しその結果を計算し出力するプログラマブルDNAシステムの構築にも成功し、その結果を査読付き国際会議に投稿し採択された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マイクロ流体技術により、4つのマイクロドロップレットをチップ上に配列させ、そのドロップレット界面に形成したチャネル膜タンパク質のチャネル電流の計測に成功した。更にここに演算可能な配列を有すDNAを配置し、2進数の演算が可能であることを実験的に明らかに出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度以降、本システムを用い2進数の演算回路であるNAND演算をドロップレットネットワーク内で実行する。このために安定なドロップレットネットワークの作製、演算可能なDNA配列設計に関しては既に進んでおり、次年度はナノポアによる結果出力の一分子検出を行う。
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Causes of Carryover |
購入予定であった機器を他の助成予算で購入できたので、現在別の機器を選定中である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究計画に則り、必要な備品を早急に選定、購入する。
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Research Products
(5 results)